物理入門コース 新装版

量子力学 Ⅰ

原子と量子

量子力学が納得できるよう丁寧に誘導したのち,具体的な問題への応用に必要な基本法則,基礎概念,計算方法を解説.

量子力学 Ⅰ
著者 中嶋 貞雄
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 物理・化学
書籍 > シリーズ・講座・全集 > 物理入門コース 新装版
シリーズ 物理入門コース 新装版
刊行日 2017/12/05
ISBN 9784000298650
Cコード 3342
体裁 A5 ・ 並製 ・ 228頁
在庫 在庫あり
理工系の学生が物理の基礎を学ぶための理想的なシリーズ.第一線の物理学者が本質を徹底的にかみくだいて説明する.詳しい解答つきの多数の例題・問題によって,理解が深まり,計算力が身につく.歴史的エピソードや物理学者小伝など,楽しい読み物も随所にあり,長年にわたって支持されてきた定番教科書の新装版.
物理入門コースについて
はじめに

1 原子とエーテル
 1-1 序論
 1-2 真空と気体の圧力
 1-3 原子と分子
 1-4 原子番号と質量数
 1-5 光の粒子論と波動論
 1-6 波動方程式
 1-7 真空概念の変革

2 荷電粒子の弾道論
 2-1 序論
 2-2 電場による運動制御
 2-3 磁場による運動制御
 2-4 同位体の質量分析
 2-5 素電荷の測定
 2-6 光る電子
 2-7 原子発光の振動子モデル
 2-8 磁場によるスペクトルの変化

3 熱運動の古典論
 3-1 序論
 3-2 ブラウン運動とボルツマン定数
 3-3 古典力学の正準形式
 3-4 古典統計力学の基本公式
 3-5 マクスウェル分布
 3-6 気体の比熱と圧力
 3-7 固体の比熱

4 量子論の誕生
 4-1 序論
 4-2 キルヒホッフの法則
 4-3 固有振動と固有値問題
 4-4 固有振動の重ねあわせ
 4-5 電磁場の平面波展開
 4-6 熱放射のエネルギー密度
 4-7 プランクの放射式
 4-8 量子論の誕生

5 原子構造と量子論
 5-1 序論
 5-2 α線散乱と原子構造
 5-3 ラザフォード散乱の断面積
 5-4 ボーアの量子論
 5-5 光の放出・吸収
 5-6 電子衝撃
 5-7 ゾンマーフェルトの量子化条件

6 粒子・波動の2重性
 6-1 序論
 6-2 結晶によるX線散乱
 6-3 波動の複素数表示
 6-4 コンプトン散乱とX線の粒子性
 6-5 ド・ブローイの物質波
 6-6 幾何光学とニュートン力学
 6-7 シュレーディンガー方程式の発見

7 量子力学の確立
 7-1 序論
 7-2 電子波の回折
 7-3 確率振幅としてのΨ
 7-4 不確定性原理
 7-5 運動量表示の波動関数
 7-6 シュレーディンガー方程式とエネルギー準位
 7-7 調和振動子のエネルギー準位

問題略解
索 引

 ☆コーヒー・ブレイク☆
  ルクレチウスの宇宙論
  加速器の高度技術
  熱中性子
  宇宙の温度
  ラザフォードとボーア
  ド・ブローイと湯川秀樹
  ハイゼンベルクとアインシュタイン
中嶋貞雄(なかじま さだお)
1923‒2008年.静岡県生まれ.1945年東京大学理学部物理学科卒業.名古屋大学理学部教授,東京大学物性研究所教授・同所長,東海大学理学部教授を歴任.理学博士.専攻は物性理論.
著書に『量子の世界』(東京大学出版会),『超伝導入門』(培風館),『現代物理学の基礎物性II』(共著,岩波書店),『例解量子力学演習』(岩波書店),『超伝導』(岩波新書)など.

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