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トマス・アクィナス

理性と神秘

西洋中世最大の神学者・哲学者トマス・アクィナス.大著『神学大全』には我々の心に訴えかけてくる魅力的な言葉が詰まっている.

トマス・アクィナス
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著者 山本 芳久
通し番号 新赤版 1691
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 宗教
刊行日 2017/12/20
ISBN 9784004316916
Cコード 0214
体裁 新書 ・ 272頁
在庫 在庫あり
西洋中世における最大の神学者であり哲学者でもあるトマス・アクィナス(1225頃―1274).難解なイメージに尻込みすることなく『神学大全』に触れてみれば,我々の心に訴えかけてくる魅力的な言葉が詰まっていることに気づく.生き生きとしたトマス哲学の根本精神を,理性と神秘の独特な相互関係に着目して読み解く.


第一章 トマス・アクィナスの根本精神
 一 トマスの「新しさ」
 二 キリスト教とアリストテレスの統合
 三 「饒舌」と「沈黙」
 四 神秘と理性

第二章 「徳」という「力」――「枢要徳」の構造
 一 トマス人間論の中心概念としての「徳」
 二 「枢要徳」と「神学的徳」
 三 「徳」と「善」
 四 「節制」と「抑制」――徳の喜び
 五 アリストテレスに洗礼を施す――キリスト教的「純潔」
 六 親和性による認識――枢要徳と神学的徳を架橋する

第三章 「神学的徳」としての信仰と希望
 一 信仰――知性による神的真理の承認
 二 恩寵と自由意志の協働
 三 神学的徳による人間神化
 四 希望――旅する人間の自己超越

第四章 肯定の原理としての愛徳
 一 神と人間との友愛としての愛徳
 二 「神からのカリタス」と「神へのカリタス」
 三 神の愛の分担者となる

第五章 「理性」と「神秘」
 一 受肉の神秘
 二 「最高善の自己伝達」としての受肉
 三 受肉と至福
 四 「ふさわしさ」の論理
 五 人間理性の自己超越性――「神秘」との対話

あとがき
参考文献
山本芳久(やまもと よしひさ)
1973年生まれ.東京大学大学院人文社会系研究科(哲学専門分野)博士課程修了.博士(文学)
現在―東京大学大学院総合文化研究科准教授
専攻―哲学・倫理学(西洋中世哲学・イスラーム哲学)
著書―『トマス・アクィナス肯定の哲学』(慶應義塾大学出版会)『トマス・アクィナスにおける人格ペルソナの存在論』(知泉書館)「三大一神教と中世哲学――超越と理性」(『Νύξ』第4号,堀之内出版)「イスラーム哲学――ラテン・キリスト教世界との交錯」(『西洋哲学史Ⅱ』講談社選書メチエ)ほか

書評情報

週刊読書人 2018年3月30日
読売新聞(朝刊) 2018年3月4日
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