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義経伝説と為朝伝説

「英雄伝説」の広がりに重ねて「日本史」を読み解く

義経伝説と為朝伝説
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著者 原田 信男
通し番号 新赤版 1692
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 日本史
刊行日 2017/12/20
ISBN 9784004316923
Cコード 0221
体裁 新書 ・ 272頁
定価 本体860円+税
在庫 未刊・予約受付中
歴史に名をのこす悲劇のヒーロー源義経とその叔父為朝。だが彼らに関する史料は少なく、膨大な「伝説」のみが各地に流布する。とくに彼らの「死後」、義経は北へ、為朝は南へと逃れ、より大きな英雄伝説へと飛躍を遂げる。なぜそのようなことが起きたのか? 二人の伝説を通して「日本史」を読み解く、刺激的な一書。
はじめに――英雄伝説と日本

序章 伝説の前史──北と南の原点
 1 北と南の考古学
 2 古代国家のまなざし


第Ⅰ部 英雄伝説はどのように生まれたか──北と南の中世

第一章 北の義経伝説──東北から蝦夷地へ
 1 逃げのびる義経
 2 語り広められる伝説

第二章 南の為朝伝説──南九州から琉球へ
 1 交易ににぎわう南の島々
 2 南下する為朝
 3 琉球王国の成立とヤマト


第Ⅱ部 英雄伝説はどのように広がったか──近世の変容

第一章 海を越える義経伝説──蝦夷地から大陸へ
 1 アイヌ民族のなかで
 2 広まる「義経渡海説」
 3 大陸へ渡る義経

第二章 浸透する為朝伝説──琉球王朝の祖として
 1 薩摩の侵攻と為朝伝説
 2 為朝中山王祖説はなぜ生まれたか
 3 琉球使節と『椿説弓張月』
 4 知識人たちの南北認識


第Ⅲ部 「史実」化していく伝説──帝国の「英雄」

第一章 義経伝説の飛躍──北海道開拓史のなかで
 1 内国植民地化される蝦夷地
 2 義経=ジンギスカン説への熱狂

第二章 為朝伝説の完成──日本化の根拠に
 1 琉球王朝の併合
 2 帝国統治下の為朝伝説

終 章 伝説の領域──北と南の相似性
 1 歴史と伝説の位相
 2 生活と文化の領域
 3 英雄伝説と東アジア

あとがき
主要参考文献
原田信男(はらだ のぶを)
1949年栃木県に生まれる
1983年明治大学大学院博士後期課程退学,その後,札幌大学女子短期大学部専任講師を経て,ウィーン大学日本学研究所・国際日本文化研究センター・放送大学の客員教授を歴任
現在─国士舘大学21世紀アジア学部教授,史学博士
専攻─日本生活文化史
著書─『江戸の料理史』(中公新書,1989年,サントリー学芸賞受賞)
   『歴史のなかの米と肉』(平凡社選書,1993年,小泉八雲賞受賞)
   『中世村落の景観と生活』(思文閣史学叢書,1999年,学位論文)
   『いくつもの日本全7巻』(共編著,岩波書店,2002~03年)
   『和食と日本文化』(小学館,2005年)
   『食をうたう』(岩波書店,2008年)
   『なぜ生命は捧げられるか』(御茶の水書房,2012年)
   『蝦夷志南島志』(校注,平凡社東洋文庫,2015年)
  その他著書多数
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