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岩波科学ライブラリー

岩石はどうしてできたか

岩石の源は水かマグマか,この論争から出発した岩石学.地球史や生物進化の解明,月の探査に活躍する.

岩石はどうしてできたか
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著者 諏訪 兼位
通し番号 269
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 宇宙・地球科学
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2018/01/25
ISBN 9784000296694
Cコード 0344
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 152頁
定価 本体1,400円+税
在庫 未刊・予約受付中
泥臭いと言われつつ岩石にのめり込んで70年の著者とともにたどる岩石学の歴史.岩石の源は水かマグマか,この論争から出発した地味な学問は,プロ・アマチュアを問わず大勢の研究者に育てられ,やがて地球史や生物進化の謎の解明にも大きな役割を果たした.そしていまや月の探査に活躍するまでをエピソードとともに描く.
はじめに

第1章 水成論の師を超えて火成論へ
 鉱物学の華麗な登場
 ヴェルナーの体系的な地球生成発展史
 フランス革命とフランス地質学の発展
 エジンバラのハトン
 層序学の父 独学のスミス
 保守的な地質学者ライエルの斉一説

第2章 火山から噴き出す岩石
 ローマ神話の鍛冶屋の神様
 火成岩とマグマ
 偏光顕微鏡の登場とドイツの黄金時代
 火成岩のもとになるマグマの結晶分化作用
 巨人ボーエンと実験岩石学事始め
 ボーエン以後の火成岩成因論の展開
 玄武岩質マグマの発生の高温高圧実験
 安山岩質マグマの発生と混合

第3章 マグマが地下で固結した岩石
 マグマ論者と変成論者
 花崗岩成因論と同位体
 花崗岩の分類と成因論の展開
 一連の火山岩と深成岩の見事な複合岩体
 オフィオライトの成因
 斜長岩の種類
 マントルでじわりとできるカーボナタイト
 マントルを急上昇するキンバーライト
 月の岩石学事始め

第4章 堆積岩や火成岩を変える変成作用
 いつでもできる片麻岩
 広域変成作用の主役は熱か動力か?
 スイス学派の折中説
 累進変成作用を解明した独学のバロー
 北欧ノルウェーの巨人ゴルトシュミット
 北欧フィンランドの巨人エスコラ
 変成過程で物質は動くのか?
 戦中の海賊版と戦後の高温高圧岩石学

第5章 日本における変成作用の研究史
 戦前の変成作用の研究史 小藤文次郎から小林貞一へ
 戦後の変成作用の研究史 小島丈兒から都城秋穂へ

おわりに
参考文献
諏訪兼位(すわ かねのり)
1928年鹿児島市生まれ.東京大学理学部地質学科卒業.名古屋大学理学部地球科学教室教授,名古屋大学理学部長,日本福祉大学学長を経て,現在,名古屋大学・日本福祉大学名誉教授.日本アフリカ学会元会長.日本地質学会賞,渡邉萬次郎賞(日本岩石鉱物鉱床学会),朝日歌壇賞(2回)を受賞.著書に『斜長石光学図表』(共著,岩波書店),『世界の地質』(共著,岩波講座),『偏光顕微鏡と岩石鉱物』(共著,共立出版),『歌集サバンナをゆく』(恒人社),『裂ける大地アフリカ大地溝帯の謎』(講談社),『アフリカ大陸から地球がわかる』(岩波ジュニア新書),『科学を短歌によむ』(岩波科学ライブラリー),『地球科学の開拓者たち』(岩波現代全書)などがある.
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