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近代日本一五〇年

科学技術総力戦体制の破綻

西洋近代科学史の名著から全共闘運動,福島の事故をめぐる著作までを結ぶ著者初の新書.

近代日本一五〇年
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著者 山本 義隆
通し番号 新赤版 1695
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 政治
刊行日 2018/01/19
ISBN 9784004316954
Cコード 0231
体裁 新書 ・ 320頁
在庫 在庫あり
黒船がもたらしたエネルギー革命で始まる日本の近代化は,以後,国主導の科学技術振興・信仰による「殖産興業・富国強兵」「高度国防国家建設」「経済成長・国際競争」と,国民一丸となった総力戦体制として150年間続いた.明治100年の全共闘運動,「科学の体制化」による大国化の破綻としての福島の事故を経たいま,日本近代化の再考を迫る.
序 文

第1章 欧米との出会い
 1 蘭学から洋学へ
 2 エネルギー革命との遭遇
 3 明治初頭の文明開化
 4 シンボルとしての文明
 5 窮理学ブーム
 6 科学技術をめぐって
 7 実学のすすめ
 8 過大な科学技術幻想

第2章 資本主義への歩み
 1 工部省の時代
 2 技術エリートの誕生
 3 帝国大学の時代
 4 鉄道と通信網の建設
 5 製糸業と紡績業
 6 電力使用の普及
 7 女工哀史の時代
 8 足尾銅山鉱毒事件

第3章 帝国主義と科学
 1 福沢の脱亜入欧
 2 そして帝国主義へ
 3 エネルギー革命の完成
 4 地球物理学の誕生
 5 田中館愛橘をめぐって
 6 戦争と応用物理学

第4章 総力戦体制にむけて
 1 第一次世界大戦の衝撃
 2 近代化学工業の誕生
 3 総力戦体制をめざして
 4 植民地における実験
 5 テクノクラートの登場
 6 総力戦体制への道

第5章 戦時下の科学技術
 1 科学者からの提言
 2 戦時下の科学動員
 3 科学者の反応
 4 統制と近代化
 5 経済新体制と経済学者
 6 科学技術新体制
 7 総力戦と社会の合理化
 8 科学振興の陰で

第6章 そして戦後社会
 1 総力戦の遺産
 2 科学者の戦争総括
 3 復興と高度成長
 4 軍需産業の復興
 5 高度成長と公害
 6 大学研究者の責任
 7 成長幻想の終焉

第7章 原子力開発をめぐって
 1 原子力と物理学者
 2 原子力開発の政治的意味
 3 日本の原子力開発
 4 そして破綻をむかえる

おわりに
文 献
山本義隆(やまもと よしたか)
1941年大阪生まれ.東京大学理学部物理学科卒,同大学院博士課程中退,駿台予備学校勤務.科学史家,元東大全共闘代表.
主な著書に『知性の叛乱』(前衛社),『重力と力学的世界』(現代数学社),『熱学思想の史的展開』全3巻(ちくま学芸文庫),『古典力学の形成』(日本評論社),『解析力学I・II』(共著,朝倉書店),『幾何光学の正準理論』(数学書房),『磁力と重力の発見』全3巻,『一六世紀文化革命』全2巻,『世界の見方の転換』全3巻,『福島の原発事故をめぐって』(以上,みすず書房),『原子・原子核・原子力』(岩波書店),『私の1960年代』(金曜日)など.主な訳書に『ニールス・ボーア論文集1・2』(岩波文庫),カッシーラー『実体概念と関数概念』(みすず書房)など.

書評情報

図書新聞 2018年7月21日(第3360号)
週刊金曜日 2018年4月6日号
長崎新聞 2018年4月8日
日刊ゲンダイ 2018年3月29日
東京新聞(朝刊) 2018年3月25日
福井新聞 2018年3月25日
愛媛新聞 2018年3月25日
京都新聞 2018年3月25日
河北新報 2018年3月25日
新潟日報 2018年3月25日
沖縄タイムス 2018年3月24日
読売新聞(朝刊) 2018年3月11日
文藝春秋 2018年4月号
夕刊フジ 2018年2月9日

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