技術の街道をゆく

現地を訪ね,現物に触り,現場の人と議論する.苦境に立つ日本の技術.生き残る道をさぐる,ハタムラ版「街道をゆく」である.

技術の街道をゆく
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著者 畑村 洋太郎
通し番号 新赤版 1702
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 自然科学
刊行日 2018/01/19
ISBN 9784004317029
Cコード 0250
体裁 新書 ・ 192頁
定価 本体760円+税
在庫 在庫あり
「現地」を触れ,「現物」に触れ,「現場」の人と議論する.この「3現」をモットーに半世紀,著者は全国のさまざまな技術の現場を訪ね歩いてきた.技術力は高いにもかかわらず,苦境に立たされる日本の技術.活路を見出し,生き残る道をさぐる,ハタムラ版「街道をゆく」である.
はじめに

第1章 鉄の道をゆく
 技術の道に踏み出す/鉄の覇権を握る/技術の覇権は移り変わる/Sカーブを乗り換えられるか

第2章 たたらの里をゆく
 村下を訪ねて/たたらの歴史/真の村下/木原さんの仕事/たたらの作業現場/たたら製鉄のプロセス/「伝える」ということ/雨の恵みとたたら製鉄

第3章 津波の跡をゆく
 定点観測/防潮堤の役割/電気を信用しない/人間の帰巣本能/神社の分布と津波/津波石を見に行く/明和の巨大津波

第4章 ミクロの世界をのぞきに行く
 岩を作り直す/ストーク・オン・トレント/ミクロの視点から見る/酒井田柿右衛門/変えないことの価値/時間軸を入れて変化を見る

第5章 技術の系譜をたどる
 アイアンブリッジで考えたこと/マンチェスター・リヴァプール間鉄道/止まらない機関車/「動かす」と「止める」/制御安全と本質安全/ドアプロジェクト/回転ドアの系譜/問題設定の問題点

第6章 道なき道をゆく
 GDPとオートバイ/イミテーションを抱き込む/How思考から抜け出せ/価値を生み出すWhat思考/良い物とは何だろうか?/リマンの効用/要求機能をあぶり出す/潜在化しているものを掘り出す/利益の源泉/リードタイムを短くする/会社の価値の増大/道なき道をゆく

付録 考えを作る――思考展開法とは何か
 思考展開法の基本的な考え方/思考展開法のプロセス/発表と討論の重要性/思考展開法の有効性
畑村洋太郎(はたむら ようたろう)
1941年生まれ
畑村創造工学研究所代表,東京大学名誉教授
専門―創造学,失敗学・危険学,知能化加工学,ナノ・マイクロ加工学,医学支援工学
著書―『数に強くなる』(岩波新書),『技術の創造と設計』『直観でわかる数学』『続直観でわかる数学』『直観でわかる微分積分』(岩波書店),『失敗学のすすめ』『創造学のすすめ』『危険学のすすめ』(講談社),『続々・実際の設計―失敗に学ぶ―』(日刊工業新聞社),ほか多数.

書評情報

日本経済新聞(夕刊) 2018年2月8日
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