チェルノブイリという経験

フクシマに何を問うのか

原発事故から三〇年以上経つチェルノブイリ被災国の現状は.ロシア研究者が実態を報告.3.11後の日本に問う.

チェルノブイリという経験
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著者 尾松 亮
ジャンル 書籍 > 単行本 > 社会
刊行日 2018/02/21
ISBN 9784000238946
Cコード 0036
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 184頁
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり
「チェルノブイリと福島は全く違う」「(被災者を補償する)チェルノブイリ法は形骸化している」…….チェルノブイリ原発事故をめぐり,日本で広まる言説は妥当なのか.被災国現地の人々と交流してきたロシア研究者が,政府による健康被害の認識や補償の現状,記憶の風化に抗する人々の取り組みなどを紹介.3.11後の日本に問いかける.
はじめに――いま「チェルノブイリからの言葉」に耳を傾けるとき

第1章 チェルノブイリ法の意義とフクシマ――法の不在という問題
第2章 消される「被災地」,抗う被災者
第3章 事故収束作業員たちは,いま
第4章 原発事故を知らない子どもたち――教育現場で何を継承するか
第5章 「放射線」を語れない日本の教室――カーチャが見た学校風景
第6章 原発事故から三〇年,健康被害をどう見るか
【コラム】『ベラルーシ政府報告書』から読み解くチェルノブイリ甲状腺がん発症パターン
第7章 記憶の永久化へ向けて――「チェルノブイリ」を終わったことにさせない
第8章 原発事故を語る「ことば」はどこに
終 章 「カタストロフィの終了」に抗して
補 論 「チェルノブイリ」の知見は生かされているか――『ロシア政府報告書』(二〇一一年版)から読み解く甲状腺がんの実態

おわりに――その後の世界で,きみと
尾松 亮(おまつ りょう)
1978年生まれ.東京大学大学院人文社会研究科修士課程修了.2004~07年,文部科学省長期留学生派遣制度により,モスクワ大学文学部大学院に留学.その後,日本企業のロシア進出に関わるコンサルティング,ロシア・CIS地域の調査に携わる.11~12年「子ども・被災者生活支援法」(2012年6月成立)の策定に向けたワーキングチームに有識者として参加,立法提言に取り組む.現在,関西学院大学災害復興制度研究所研究員.著書に『3・11とチェルノブイリ法――再建への知恵を受け継ぐ』(東洋書店新社).共著に『原発事故国家はどう責任を負ったか――ウクライナとチェルノブイリ法』(東洋書店新社),『フクシマ6年後消されゆく被害――歪められたチェルノブイリ・データ』(人文書院)ほか.

書評情報

週刊金曜日 2018年4月6日号
公明新聞 2018年3月5日
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