新刊

地元経済を創りなおす

分析・診断・対策

地元経済を創りなおす
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著者 枝廣 淳子
通し番号 新赤版 1704
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 経済
刊行日 2018/02/20
ISBN 9784004317043
Cコード 0233
体裁 新書 ・ 224頁
定価 本体780円+税
在庫 在庫あり
人口減少,駅前のシャッター通り,あきらめ,…….地元経済の悪循環を断ち切る方策はないのか.現状を可視化し,お金や雇用を外部に依存する割合を減らすための考え方やツール,好循環に転換した事例の数々を示す.次なる金融危機やエネルギー危機,気候変動危機に対する「しなやかに立ち直る力」(レジリエンス)をいま地元から.
まえがき

序 章 なぜいま,地域経済か
 しなやかに強い地域の鍵は,しっかりした「地域経済」/人口減少に歯止めがかかった「好循環の地域づくり」

第1章 地域へ戻りつつある経済
 もともと経済とは地域経済だった/経済が地域へ戻っていく理由/日本の地方に特有の問題状況/地域経済を取り戻すための分析モデルとツールがある!

第2章 あなたの地域は「漏れバケツ」?
 「漏れバケツ」モデルとは/危うい依存から,自立に基づく相互依存へ/バケツの中はどうなっているのか?/漏れているのか,循環しているのか,それが問題

第3章 まずは地域全体の漏れの度合いを知る
 産業連関表を用いて「波及効果」を調べる/産業連関表から「域際収支」を調べる/新登場の「地域経済分析システム」を活用する/地域経済循環マップ/地域経済循環率

第4章 地域の「どこで,どれくらい漏れているか」の詳細を知る
 既存の統計データを活用する/地域内乗数効果を計算する方法/買い物調査を行う

第5章 身近な「漏れ穴」をふさぐ
 「地産地消」から「地消地産」へ/学校給食を変えよう/「外に持ち出して加工して持ち込んでいるもの」に着目する/わかりやすい離島の「漏れ」/すでに存在している生産者と消費者をつなぐ/海外では

第6章 「最大の漏れ穴」をふさぐ
 地域のエネルギー自給の「みなし」と「実質」/「植民地型」からの脱却/小水力発電から生まれる大きな価値/地域の再エネで「子どもたちが帰ってこられる」集落づくり/条例で進める地域の再エネ

第7章 「漏れ穴」をふさぐ新しい資本主義
 ローカル・インベストメントのやり方/地元の地方銀行や信用組合・信用金庫に預金する/市民バンク,クラウド・ファンディング,ソーシャル・レンディングで地元に投資する/「地元の投資が必要な事業」と「地元に投資したい人」を結びつける/スロー・マネー運動/住民出資による合同会社で合併から再生/各地に広がる住民出資の取り組み/今後の重要性

第8章 地域経済を考え直す――水俣市と下川町はいま
 水俣――企業城下町の「もやい直し」/「環境首都」の経済再生のために/お金の流れを「見える化」する/可視化された「漏れ」から始まる創造事業/下川町――「50歳から住みたい地方ランキング全国1位」になるまで/町の経済規模と域際収支がわかった!/地元資源を活用して,エネルギー自給の町へ!/利害の対立する事業者の巻き込み方/永続するエネルギーと地域経済の土台を作る/さらに足腰の強い地域経済に

第9章 地域経済を取り戻す――トットネスで始まる「新しい物語」
 トットネスの町とトランジション・タウン運動/食の「リ・ローカリゼーション」プロジェクト/エネルギーも住宅も通貨も,「リ・ローカリゼーション」/次々とプロジェクトや取り組みを生み出す三種の神器/「自分たちの地域はこうありたい」というビジョンから始まる/コーヒー戦争に勝つ!/「新しい物語」を生み出す

おわりに
枝廣淳子(えだひろ じゅんこ)
東京都市大学環境学部教授,幸せ経済社会研究所所長.
東京大学大学院教育心理学専攻修士課程修了.
映画『不都合な真実2』(アル・ゴア氏著)の著書翻訳をはじめ,環境・エネルギー問題に関する講演,執筆,CSRコンサルティングや異業種勉強会等の活動を通じて,地球環境の現状や国内外の動き,新しい経済や社会のあり方,幸福度,レジリエンス(しなやかな強さ)を高めるための考え方や事例を伝え,変化の担い手を育む.
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会街づくり・持続可能性委員会委員,経済産業大臣主催エネルギー情勢懇談会メンバー.
主な著訳書に『成長の限界 人類の選択』(ダイヤモンド社),『学習する組織』(英治出版),『レジリエンスとは何か』(東洋経済新報社),『大転換』(岩波書店)ほか多数.
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