電子書籍対応

経済数学入門の入門

経済学の主流は実証分析へと大きくシフトした.ますます重要なのが数学だ.予備知識なしで読める,入門以前の「入門の入門」.

経済数学入門の入門
このエントリーをはてなブックマークに追加
著者 田中 久稔
通し番号 新赤版 1707
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 経済
刊行日 2018/02/20
ISBN 9784004317074
Cコード 0233
体裁 新書 ・ 176頁
在庫 在庫あり
廉価になったコンピュータ,質・量ともに優れたデータにより,経済学の主流はいまや実証分析へと大きくシフトした.そこで,ますます重要なのが数学だ.「そうは言っても,実際,数学を勉強すると何の役に立つの? そこが知りたい」.本書はそう思う人に最適の本である.予備知識なしで読める,入門以前の「入門の入門」.
はじめに

第1章 経済学と数学――なぜ数学を学ぶのか
 1 実証科学としての経済学
  理論分析と実証分析/なぜ数学を使うのか?
 2 「数理経済学」の歴史
  クールノーの悲劇/レオン・ワルラス登場/サミュエルソン降臨

第2章 一次関数――市場を数式で表現する
 1 因果関係を関数で表す
  言葉としての関数/近似表現としての関数
 2 需要関数と供給関数
  用語の確認/数式による表現
 3 需要曲線と供給曲線
  式とグラフと言葉で/需要曲線を描いてみる/価格はタテ軸に現れる

第3章 二次関数――満腹と疲労
 1 便益関数と費用関数
  「便益」って何?/費用曲線
 2 二次関数による定式化
  便益関数と費用関数の定式化/便益曲線の作図法

第4章 関数の微分――「この瞬間の,この感じ」
 1 限界便益と限界費用
  どうして食べ残してしまうのか?/どうして「限界」というのか?
 2 数学的な定義
  デルタ・イプシロン論法/現代数学の始まり
 3 需要関数と供給関数の導出
  最適な消費量を決定する/需要曲線を描く/計算で求める

第5章 関数の最大化――山の頂で考える
 1 局所と大域
  遥かなる「大坂」/一階の条件/純便益と利潤/需要関数・供給関数を導く/クールノーによる独占の分析
 2 極大化の二階の条件
  極大を見分ける/テイラー展開
 3 関数の凹性と最大化
  凹関数/凹関数と二階の条件/市場の均衡

第6章 多変数関数の最適化――ケーキとコーヒーの黄金比
 1 効用関数
  ケーキとコーヒー,鰻と梅干し/効用/効用関数/限界効用
 2 効用関数の最大化
  多変数関数の最大化/制約付きの最大化/ラグランジュの未定乗数決定法/効用関数の準凹性
 3 一般均衡
  マーシャル型需要関数/一般均衡の計算

第7章 マクロ経済学と差分方程式――富める国,貧しい国
 1 ソローの成長モデル
  タンザニアの悲劇/生産の3要素/成長のサイクル/成長モデルの定式化
 2 経済成長の安定性
  経済成長の帰結/なぜ定常状態に向かうのか/定常状態の安定性
 3 最適成長理論
  貯蓄率はどう決まるのか/オイラー方程式

第8章 動的計画法――失業者は関数方程式を解く
 1 自発的失業の理論
  経済学における「期待」/失業と期待/自発的失業の理論
 2 繰り返し代入法
  ベルマン方程式/繰り返し代入法/繰り返し計算の収束

読書案内/おわりに
田中久稔(たなか ひさとし)
1974年福岡県生まれ.1997年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業,早稲田大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学,ウィスコンシン大学マディソン校Ph.D.早稲田大学政治経済学術院助手を経て
現在―早稲田大学政治経済学術院准教授
専攻―計量経済学,理論経済学
著書―『経済学入門 第3版』(東洋経済新報社,2015)若田部昌澄・金子昭彦との共著,『Rによる実証分析』(オーム社,2016)星野匡郎との共著

電子書籍

価格は各電子書籍書店にてご確認ください

ページトップへ戻る