阿片帝国日本と朝鮮人

何故彼らは麻薬を売らねばならなかったのか――麻薬販売の末端から植民地経済の歪みを暴く.

阿片帝国日本と朝鮮人
このエントリーをはてなブックマークに追加
著者 朴 橿 , 小林 元裕 , 吉澤 文寿 , 権 寧俊
ジャンル 書籍 > 単行本 > 歴史
刊行日 2018/03/14
ISBN 9784000221009
Cコード 0021
体裁 A5 ・ 上製 ・ カバー ・ 232頁
定価 本体5,500円+税
在庫 在庫あり
満洲から華北,ロシア沿海州まで席巻し,帝国日本の脆弱な経済基盤を下支えした〈麻薬〉.その流通販売の末端には,移民として東北アジア全域に渡った朝鮮人たちがいた.彼らは何故麻薬を売らねばならなかったのか.未だ不明点の多い朝鮮人密売者の丹念な調査を通じ,植民地経済が広範に生み出した歪みを浮かび上がらせる.
まえがき

序 論

第一章 二〇世紀前半における日本のアヘン政策
 一 日本のアヘン政策の背景
 二 日中戦争以前の日本のアヘン政策
 三 日中戦争勃発以後におけるアヘン政策の拡大
 四 小結――日本によるアヘン政策の性格

第二章 中国における麻薬拡散と日本
 一 中国における麻薬拡散の背景
 二 日本の麻薬製造及び密輸出の拡大
 三 麻薬拡散に対する日本政府の対応及びその責任
 四 小結

第三章 朝鮮における日本のアヘン政策
 一 日本の朝鮮・麻薬供給地化構想
 二 第一次大戦終結後における朝鮮内麻薬消費の増加
 三 満洲事変勃発以後におけるアヘン供給地としての役割の増大
 四 小結

第四章 在満朝鮮人のアヘン・麻薬密売
 一 朝鮮人の満洲移住とその実態
 二 アヘン・麻薬と在満朝鮮人の活動
 三 満洲国のアヘン専売実施と密売問題
 四 朝鮮人のアヘン・麻薬密売と満洲国の対策
 五 小結

第五章 華北移住朝鮮人によるアヘン・麻薬の密売
 一 日中戦争期日本の華北アヘン政策
 二 華北移住朝鮮人とアヘン・麻薬密売
 三 小結

第六章 ロシア移住朝鮮人とアヘン
 一 ウスリースク市付近における朝鮮人のアヘン生産の背景
 二 朝鮮人のアヘン生産及び密売
 三 朝鮮人社会とアヘンとの関係
 四 小結

結 論


参考文献
解 説(小林元裕)

訳者一覧
索 引
朴橿(박 강)(パク ガン)
釜山外国語大学校人文社会学部歴史観光学科教授.専攻は朝鮮近代史.高麗大学大学院史学科卒業.博士(文学).著書に,『중일전쟁과 아편:내몽고 지역을 중심으로』(지식산업사,1994年.許東粲訳『日本の中国侵略とアヘン』第一書房,1994年),『20세기 전반 동북아 한인과 아편』(선인,2008年),『아편과 20세기 중국』(선인,2010年)など多数.

小林元裕(こばやし もとひろ)
東海大学文学部教授.専攻は日中近現代史.立教大学大学院文学研究科史学専攻博士後期課程単位取得退学.博士(文学).著書に『東京裁判資料・田中隆吉尋問調書』(共編,大月書店,1994 年),『近代中国の日本居留民と阿片』(吉川弘文館,2012年)など.

吉澤文寿(よしざわ ふみとし)
新潟国際情報大学国際学部教授.専攻は朝鮮現代史,日朝関係史.一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了.博士(社会学).著書に『新装新版 戦後日韓関係――国交正常化交渉をめぐって』(クレイン,2015 年),『日韓会談1965――戦後日韓関係の原点を検証する』(高文研,2015 年)など.

権寧俊(クォン ヨンジュン)
新潟県立大学国際地域学部教授.専攻は東アジア国際関係史,言語社会学.一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了.博士(学術).著書に『歴史・文化からみる東アジア共同体』(編著,創土社,2015年),『東アジアの多文化共生――過去/現在との対話からみる共生社会の理念と実態』(編著,明石書店,2017年)など.


【訳者一覧】

小林元裕(前掲)

吉澤文寿(前掲)……………第6章・結論

権寧俊(前掲)……………まえがき・序論・第1章

桜沢亜伊(さくらざわ あい)……………第2章・第3章
新潟大学・新潟県立大学・新潟国際情報大学非常勤講師.朝鮮・韓国史学史専攻.

村山芳行(むらやま よしゆき)……………第4章
新潟国際情報大学卒業.

渡邊千夏(わたなべ ちなつ)……………第5章
弘益大学校大学院文化芸術経営学科修士課程修了.
ページトップへ戻る