「投壜通信」の詩人たち

〈詩の危機〉からホロコーストへ

ポーからツェランまで,西洋近代の危機を生きた詩人たちの「現実」との関わりを考察した画期的論考.

「投壜通信」の詩人たち
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著者 細見 和之
ジャンル 書籍 > 単行本 > 文学・文学論
刊行日 2018/03/14
ISBN 9784000612555
Cコード 0098
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 336頁
定価 本体3,100円+税
在庫 在庫あり
ポー,マラルメ,ヴァレリー,エリオット,カツェネルソン,そしてツェラン――.西洋の没落が叫ばれ,反ユダヤ主義が渦巻くなか,彼ら「投壜通信」の詩人たちはいかに現実と対峙し,詩作をなしたのか.言語の壁を越えて展開し,ヨーロッパ近代文学史に新たな補助線を引く画期的論考.
はじめに

第一章 エドガー・ポーと美的仮象

第二章 ステファヌ・マラルメと「絶対の書」

第三章 ポール・ヴァレリーとドレフュス事件

第四章 T・S・エリオットと反ユダヤ主義

第五章 イツハク・カツェネルソンとワルシャワ・ゲットー

第六章 パウル・ツェランとホロコースト(上)――「死のフーガ」をめぐって

第七章 パウル・ツェランとホロコースト(下)――「エングフュールング」をめぐって


おわりに――「あとがき」にかえて
細見和之(ほそみ かずゆき)
1962年生まれ.1991年,大阪大学大学院人間科学研究科博士課程修了.現在,京都大学大学院人間・環境学研究科教授.ドイツ思想専攻.詩人.大阪文学学校校長.
著書に,『アドルノ――非同一性の哲学』(講談社,1996年),『言葉と記憶』(岩波書店,2005年),『ベンヤミン「言語一般および人間の言語について」を読む――言葉と語りえぬもの』(岩波書店,2009年),『永山則夫――ある表現者の使命』(河出書房新社,2010年),『ディアスポラを生きる詩人金時鐘』(岩波書店,2011年),『フランクフルト学派――ホルクハイマー,アドルノから21世紀の「批判理論」へ』(中央公論新社,2014年),『ニーチェをドイツ語で読む』(白水社,2017年)など.詩集に,『家族の午後』(澪標,2010年,三好達治賞)など.
訳書に,イツハク・カツェネルソン『ワルシャワ・ゲットー詩集』(未知谷,2012年).共訳に,同『滅ぼされたユダヤの民の歌』(みすず書房,1999年),フランツ・ローゼンツヴァイク『救済の星』(みすず書房,2009年)など.

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2018年5月5日
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