比較憲法 第3版

比較憲法の観点から平和主義,憲法改正について章を新設し,女性の権利や家族の問題についての記述も一層充実.

比較憲法 第3版
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著者 辻村 みよ子
ジャンル 書籍 > 単行本 > 法律
刊行日 2018/03/23
ISBN 9784000289191
Cコード 3332
体裁 A5 ・ 並製 ・ カバー ・ 320頁
定価 本体3,100円+税
在庫 在庫あり
好評を博してきたテキストを,世界の憲法状況の変化や日本の改憲論議をふまえて,7年ぶりに全面改訂.ジェンダーの視点による女性の権利についての記述を一層充実させ,平和主義の問題を独立した章とした.憲法改正についても章を新設し,諸国の改正手続等を比較検討.近年,関心が高まっている家族の問題にも比較憲法的検討を加えた.
はしがき

I 世界の憲法状況
 1 比較憲法の意義
 2 21世紀の憲法状況

II 比較憲法の方法
 1 比較憲法の目的
 2 日本および諸外国における比較憲法研究の展開
 3 現代比較憲法の対象と方法
 4 世界の憲法の類型

III 近代憲法の成立と展開
 1 近代立憲主義の成立
 2 近代憲法原理の成立と展開
  (1) イギリス
  (2) アメリカ
  (3) フランス
  (4) ドイツ
 3 近代市民憲法の変容と現代憲法への移行

IV 現代憲法の特徴と展開――西欧型と非西欧型
 1 現代憲法の特徴
 2 現代憲法の展開
  (1) フランス
  (2) ドイツ
  (3) イタリア
 3 非西欧諸国の憲法
  (1) 社会主義型憲法の展開と変容――旧ソ連,ベトナム,中国など
  (2) アジア・アフリカ・中南米諸国の資本主義型憲法――韓国,インド,南アフリカ,ルワンダなど

V 現代憲法下の人権保障(1)――自由権
 1 人権の用法と展開
 2 第1世代の人権――自由権
  (1) 信教の自由と政教分離
  (2) 表現の自由

VI 現代憲法下の人権保障(2)――平等権・社会権
 1 平等の実質的保障とポジティブ・アクション
  (1) 形式的平等との実質的平等
  (2) 男女共同参画とポジティブ・アクションの課題
  (3) 平等権をめぐる問題
 2 現代家族の憲法規定――比較憲法的分類
  (1) 国際人権条約などの家族規定
  (2) 各国憲法における家族規定
  (3) 家族の国家保護の諸類型
 3 社会権――第2世代の人権
  (1) 生存権
  (2) 労働権

VII 現代憲法下の人権保障(3)――新しい人権
 1 プライバシー権の展開
  (1) アメリカ――プライバシーの権利
  (2) フランス――私生活尊重権
 2 自己決定権とリプロダクティブ・ライツ
  (1) リプロダクティブ・ライツの展開と課題
  (2) 人工妊娠中絶と自己決定権――「産まない権利」
  (3) 代理出産をめぐる問題――「子をもつ権利」「産む権利」
  (4) 各国の法制度――代理出産の禁止をめぐる国家の規制

VIII 現代憲法下の統治構造
 1 民主主義の実現と統治システム
 2 選挙権と選挙制度
  (1) 選挙権
  (2) 選挙制度の種類
  (3) 各国の選挙制度
 3 議会の組織と権能
  (1) 議会の組織――二院制
  (2) 国会の権能と議院の権能
 4 議院内閣制と大統領制――行政権強化の構図
 5 財政制度とコントロール

IX 司法制度と違憲審査
 1 司法権の観念と裁判機構
 2 違憲審査制
  (1) 違憲審査制の意義と類型
  (2) 付随的審査制――アメリカ型
  (3) 抽象的審査制――ドイツ型
  (4) 事前審査制・抗弁による事後審査制――フランス型
  (5) 日本の違憲審査制と課題

X 地方自治・住民投票と国民投票
 1 地方自治・地方行政制度
 2 国民投票と住民投票
  (1) レファレンダムの態様
  (2) 諸国の国民投票制度
  (3) 諸国の住民投票制度
 3 日本における住民投票

XI 「人権としての平和」と戦争放棄
 1 世界の平和主義の流れ
 2 平和と人権の相互依存性
 3 諸国の憲法における平和条項
 4 憲法第9条の政府解釈と運用

XII 憲法改正手続
 1 憲法改正をめぐる論点――改正限界説と改正無限界説
 2 日本の憲法改正手続
 3 各国の改憲条項
 4 主要国の憲法改正状況
  (1) ドイツ――60回の改正
  (2) フランス――24回の改正
  (3) アメリカ――18回27カ条の改正
  (4) 韓 国
  (5) 日 本

主要参考文献一覧
主要国憲法略年表

索 引
辻村みよ子(つじむら みよこ)
明治大学法科大学院教授,東北大学名誉教授

主な著書
『フランス革命の憲法原理』(日本評論社,1989年)[渋沢・クローデル賞],『人権の普遍性と歴史性』(創文社,1992年),『市民主権の可能性』(有信堂高文社,2002年),『憲法とジェンダー』(有斐閣,2009年)[昭和女子大学女性文化研究賞],『フランス憲法と現代立憲主義の挑戦』(有信堂高文社,2010年),『ポジティヴ・アクション――「法による平等」の技法』(岩波新書,2011年),『代理母問題を考える』(岩波ジュニア新書,2012年),『人権をめぐる15講』(岩波書店,2013年),『比較のなかの改憲論――日本国憲法の位置』(岩波新書,2014年),『選挙権と国民主権』(日本評論社,2015年),『憲法と家族』(日本加除出版,2016年),『政治・社会の変動と憲法』(全2巻,編集代表,信山社,2017年),『新解説 世界憲法集(第4版)』(共編著,三省堂,2017年),『最新憲法資料集』(編著,信山社,2018年),『憲法(第6版)』(日本評論社,2018年)
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