新刊

韓国の民衆美術

抵抗の美学と思想

熾烈な抵抗の文化,社会変革へと転化させる芸術のダイナミズムはなぜ韓国で生まれたのか?

韓国の民衆美術
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著者 古川 美佳
ジャンル 書籍 > 単行本 > 芸術
刊行日 2018/04/19
ISBN 9784000612494
Cコード 0070
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 288頁
定価 本体3,400円+税
在庫 在庫あり
80年代の韓国民主化運動を支えた「民衆美術(ミンジュン・アート)」.熾烈な抵抗の文化,芸術を社会変革へと転化させるダイナミズムはなぜ韓国で生まれたのか? その成立の背景と,現在にまで至る表現様式の変遷を体系的にたどる初の試み.人々の美意識の根源に遡りつつ,美術と政治的リアリズムの関係を照射する.私たちの怒りと抵抗の表現手段を奪回するために.
はじめに

第1章 韓国の民衆美術とは?
 1 民衆美術を生んだ社会情勢
 2 民衆美術への助走
 3 一九八〇年「光州民衆抗争」の夜明けから
 4 5・18光州後の文化状況

第2章 民主化運動の本格化と民衆美術の拡大
 1 民主化運動の成長と学生美術運動のひろがり
 2 民衆美術に対する自覚の芽生え
 3 六月抗争と美術運動の成長
 4 大衆美術闘争の背景――韓国労働運動の発展
 5 弾圧への抵抗――民衆美術の美学

第3章 民衆美術の土壌から巣立った女性たちの美術,フェミニズム・アートへ向けて
 1 はじまりは,三人の女性画家から
 2 女性運動団体の台頭と女性文化運動
 3 うごきだす女性美術家たち
 4 女性たちの蓄積された力,その後
 5 女たちそれぞれの表現

第4章 抵抗の表現,そのキーワード
 1 美術運動の理論――民衆美術をみる視点
 2 リアリズムの表象と論理
 3 論争と争点
 4 さまざまなメディアの開発
 5 民衆美術の作家たち

第5章 民主化政権以降の民衆美術
 1 「差異の運動」と新たな表現
 2 日本軍「慰安婦」の表象
 3 民衆美術の受容と認知
 4 外から照らす民衆美術
 5 デモの文化,デモの表象――現代の抵抗のかたち
 6 抵抗運動のアイデンティティ
 7 政治的想像力――金芝河をとおして

第6章 東アジアのアーキタイプ――生命と霊性の新しい美学へ
 1 治癒と霊性の表現者たち
 2 民衆美術――東アジアの美学


参考文献
年 表(韓国社会・政治の動向/民衆美術関連の動き)
あとがき
図版詳細

 装丁=横尾忠則
古川美佳(ミンジュン・アート)
東京生まれ.朝鮮美術文化研究.女子美術大学非常勤講師.早稲田大学教育学部国語国文科卒業,韓国延世大学韓国語学堂修了,在韓国日本大使館専門調査員(1993-96年).『韓流ハンドブック』(新書館),『光州「五月連作版画―夜明け」ひとがひとをよぶ』(夜光社),『アート・検閲,そして天皇』(社会評論社)などに寄稿のほか,共同編集に『東アジアのヤスクニズム』(唯学書房)など.
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