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江戸の骨は語る

甦った宣教師シドッチのDNA

300年の時を経て発掘されたその骨は,新井白石が尋問した宣教師のものか!? 最先端科学が謎解きに挑む.

江戸の骨は語る
著者 篠田 謙一
ジャンル 書籍 > 単行本 > 生物学
刊行日 2018/04/26
ISBN 9784000223027
Cコード 0045
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 166頁
在庫 在庫あり
2014年7月24日.東京都指定の史跡「切支丹屋敷跡」で三体の人骨が発見された.その一体は,新井白石が尋問し,藤沢周平が『市塵』に描いた江戸中期の宣教師(1668─1714)ではないか? 300年の時を経た鑑定が,国立科学博物館ではじまった.最先端の科学をもってすればこの謎は解明できるのか? スリリングな2年数カ月を克明に描く.
はじめに

1 宣教師シドッチと切支丹屋敷の発掘
2 運び込まれた人骨の形態学的な特徴
3 DNA分析の基礎
4 DNA分析を開始する
5 次世代シークエンサによる分析のスタート
6 核ゲノムの解析
7 復顔プロジェクトと結果の公表
8 古代ゲノム研究の最前線

おわりに
参考文献
篠田謙一(しのだ けんいち)
1955年生まれ.京都大学理学部卒業.博士(医学).佐賀医科大学助教授を経て,現在,国立科学博物館副館長(兼)人類研究部長.専門は分子人類学.日本や周辺諸国の古人骨DNA解析を進めて日本人の起源を追究するほか,スペイン征服以前のアンデス先住民のDNA研究から,彼らの系統と社会構造について研究している.
著書に『DNAで語る日本人起源論』(岩波書店),『日本人になった祖先たち――DNAから解明するその多元的構造』(NHK出版),編著に『化石とゲノムで探る人類の起源と拡散』(日経サイエンス),『インカ帝国――研究のフロンティア』(東海大学出版会)などがある.

書評情報

毎日新聞(朝刊) 2019年6月27日(評者:鴨志田公男さん)
綴葉 No.371(2018年10月10日)
北海道新聞 2018年7月22日
読売新聞(朝刊) 2018年7月8日
日経サイエンス 2018年8月号
毎日新聞(朝刊) 2018年5月27日

受賞情報

科学ジャーナリスト賞2019

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