ウンガレッティ全詩集

日本であまり紹介されてこなかったイタリア現代詩の豊穣な世界を,選びぬかれた美しい日本語による名訳で.

ウンガレッティ全詩集
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著者 河島 英昭
通し番号 赤N703-1
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 赤(外国文学/ギリシア・ラテン)
刊行日 2018/04/17
ISBN 9784003770061
Cコード 0198
体裁 文庫 ・ 592頁
定価 本体1,260円+税
在庫 在庫あり
20世紀イタリア最高の詩人ジュゼッペ・ウンガレッティ(1888―1970).第一次大戦に従軍し最前線の塹壕の中で死に取り囲まれながら書き留めた,生命の結晶のごとき初期の前衛的な短詩群から,ペトラルカへと溯るイタリアの詩的伝統に回帰して,詩想を深め詩型を磨いた後年の韻律詩群までの全詩篇を収録.卓抜な詩論「詩の必要」を併収.
第一詩集 『喜び』 (一九一四─一九年)

「青春の名残り」
 永遠
 倦怠
 東地中海
 絨毯
 たぶん生まれているのだ
 苦しみ
 アフリカの思い出
 わが家
 五月の夜
 ガッレリーアで
 明暗
 祖国の民

「埋もれた港」
 思い出に
 埋もれた港
 砂漠の金の麻
 通夜
 小休止
 オリエントの面影
 日暮れ
 消滅
 今宵
 面影
 沈黙
 重荷
 地獄堕ち
 目覚め
 憂愁
 宿命
 兄弟
 昔むかし
 ぼくは神に造られた物
 夢うつつに
 河川
 遍歴
 単調
 美しい夜
 宇宙
 まどろみ
 カルソの聖マルティーノ村
 不和
 別離
 郷愁
 なぜか?
 イタリア
 休暇

「難破」
 難破の喜び
 聖夜
 夜の谷間
 孤独
 朝
 眠り
 夕べの始まり
 遠く
 変身
 嬉しさ
 いつもの夜
 また別の夜
 六月
 夢
 燃えあがる薔薇
 儚さ
 谷間の小径から

「漂泊の人」
 牧場(まきば)
 担ってゆくのだ
 漂泊の人
 晴れ間
 兵士たち

「新しい門出」
 生還
 パリのアフリカ人
 皮肉
 いつも見る夢
 ルッカ
 見出された女
 祈り


第二詩集 『時の感覚』 (一九一九─三五年)

「新しい門出」
 おお夜よ
 風景
 季節
 リグーリア地方の静寂
 倦怠に
 セイレーン
 アフリカの思い出

「クロノスの終焉」
 山鳩
 孤島
 湖,月,暁,夜
 アポローン
 死への讃歌
 三月の夜
 四月
 暁の誕生
 七月には
 女神ユノー
 八月には
 風の襞
 灰色だらけ
 あなたのヴェールを剥ぐだろう
 クロノスの終焉
 炎
 岸辺
 レーダー
 終焉
 おのれの姿にも似て

「夢と調和」
 こだま
 下弦の月
 彫像
 影
 微風(そよかぜ)
 星座
 夢
 泉
 二つの調べ
 夕べには
 赤と青
 叫び声
 静けさ
 晴天
 日暮れ

「伝説」
 大尉
 最初の愛
 母親
 光あるところへ
 夜明けのオフィーリアの思い出
 一九一四─一九一五年
 革命に斃(たお)れた戦士へのエピグラフ

「讃歌」
 幻想の責苦
 ピエタ
 カイン
 祈り
 地獄堕ち
 ローマのピエタ
 時の感覚

「死の瞑想」
 第一の歌
 第二の歌
 第三の歌
 第四の歌
 第五の歌
 第六の歌

「愛」
 遊牧民の歌
 歌
 〔一切の光が消えて……〕
 序曲
 どういう叫び声を
 わが誕生日を祝って
 重さを失うと
 星空の沈黙


第三詩集 『悲しみ』 (一九三七─四六年)

「すべてを失って」
 すべてを失って
 兄よ,もしもあなたが

「来る日も来る日も」
 来る日も来る日も

「時は沈黙した」
 時は沈黙した
 苦い調和
 おまえは砕け散った

「松の木との邂逅」
 松の木との邂逅

「占領下ローマ」
 足取りも狂って
 血脈のなかに
 山上の死者たち
 あなたもまたわたしの川だ
 起こるのだろうか

「追憶」
 貧しき者の天使
 二度と叫ぶな
 追憶
 地上


第四詩集 『約束の地』 (一九三五─五三年)
 カンツォーネ
 噂を聞くうちに 親しくなった 死者について
 ディードーの心のうちを描いたコロス
 パリヌールスの詠唱
 無の変奏
 詩人の秘密
 フィナーレ


第五詩集 『叫び声と風景』 (一九三九─五二年)
 独白
 おまえは叫んでいた,苦しいと……
 気晴らし
 飛んでいた
 後ろには
 跳びはねている
 韻律の習作
 意味を追って


第六詩集 『老人の手帳』 (一九五二─六〇年)
 約束の地を求めて 最後のコロス
 言葉を失った小曲
 二重唱
 永遠に


最後の日々 (一九一九年)(フランス語詩篇)
「戦争」
 ギヨーム・アポリネールに
 夜想曲
 憂愁
 冬
 前奏曲
 牧場(まきば)
 朝露のきらめき
 旅
 人生
 晴れあがった今宵
 兵士たち
 郷愁
 地平線
 暁と夜想曲
 三月末
 夏の夜
 閃光
 結論

「P─L─M」
 黒の成就
 ロマン・シネマ
 異国の葦


散逸詩篇
 エジプトのアレクサンドリア風景
 聖油式
 口には表わせない
 顔立ち
 海辺の避暑地
 むせび泣く声
 詩
 朝露のきらめき
 朝と夜の祈り
 恢復期に杖にすがって
 鬼の口ずさむ歌
 夜明けの温もり
 暁
 〔腐った空の……〕
 病みついて
 マンドリン曲
 すずらん
 バベルの塔
 甘い言葉
 倦怠
 霧
 月の絵模様
 夢


詩の必要
訳 注
解 説
あとがき
『ウンガレッティ全詩集』編纂のために使用した文献
『ウンガレッティ全詩集』作成のために利用した主な参考文献
年 譜

書評情報

週刊文春 2018年6月7日号
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