日本祖語の再建

「琉球方言と本土方言」「日本祖語について」をはじめ,日本語の系統を論じるにあたって必読とされる論考の待望の単行本化.

日本祖語の再建
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著者 服部 四郎 , 上野 善道 補注
ジャンル 書籍 > 単行本 > 言語
書籍 > 自然科学書 > 言語学
刊行日 2018/05/18
ISBN 9784000612685
Cコード 3081
体裁 A5 ・ 上製 ・ 函入 ・ 672頁
定価 本体13,000円+税
在庫 在庫あり
「琉球方言と本土方言」「日本祖語について」をはじめ,日本語の系統を論じるにあたって必読とされる論考の待望の単行本化.日本祖語とは,本土・琉球の諸方言が分岐する以前の,仮説として再建される言語のこと.音声言語の正確な記述,文献学的取り扱い,厳密な比較方法の三者がそろった史的言語学の金字塔.
解 説……………上野善道


第1部 日本語の系統

第1章 日本語の系統
 1 言語の「系統」とはどういうことか
 2 日本語と同系の言語は?
 3 言語年代学
 4 日本語の起源と成立
  注
第2章 日本語はどこから来たか?


第2部 日本祖語について

第3章 八丈島方言について

第4章 琉球方言と本土方言
 1 はしがき
 2 琉球方言と本土方言の親族関係
 3 琉球方言と本土方言の分岐年代に関する伊波先生の説
 4 日本祖語が奈良朝中央方言より古いと考えられる言語的徴憑について
 5 言語年代学について
 6 方言的差異の原因となった住民移動について
  注

第5章 日本祖語の母音体系

第6章 日本祖語について
 1 「日本祖語」という術語とその概念について
 2 比較方法の発達
 3 日本祖語の母音に関する研究の進歩
 4 琉球方言と上代日本語と日本祖語
 5 日本祖語に関する2, 3 の問題
  注

第7章 琉球語源辞典の構想
  注

第8章 音韻法則の例外──琉球文化史への一寄与
  注

第9章 やま,もり,たけ
  注


第3部 上代日本語の母音体系

第10章 上代日本語の母音体系と母音調和
  注

第11章 上代日本語のいわゆる“8 母音”について
  注

第12章 上代日本語の母音音素は6つであって8つではない
 1 序 説
 2 表層的音韻構造の考察
 3 オ段の母音音素は/o/ と/ö/ の2つである
 4 イ段・エ段の母音音素はそれぞれ/i/ /e/ の1 つずつである
 5 結 語
  注

第13章 講演「橋本進吉先生の学恩」補説

第14章 奈良時代中央方言の音韻の再構について

第15章 過去の言語の音韻共時態再構の方法──「上代日本語」を例として
  注


第4部 琉球諸方言および本土諸方言

第16章 沖縄の言語と文化

第17章 〈書評〉平山輝男著『琉球方言の総合的研究』

第18章 急を要する琉球諸方言の記述的研究
  注

第19章 日本語諸方言のアクセントの研究と比較方法
 秋永一枝さん及び金田一春彦君へのお答え
  注

第20章 方言区画論・周圏論と基礎語彙統計学
 1 日本語諸方言の分類
 2 周辺諸方言と東京方言・京都方言との基礎語彙統計学的比較研究のための資料
 3 基礎語彙統計学的数値
 4 研究結果に関する考察
  注

参照文献
初出一覧
補注者あとがき
索 引
服部四郎(はっとり しろう)
言語学者.1908-95年.三重県亀山市生まれ.1931年東京帝国大学文学部言語学科卒業.同大学講師・助教授を経て,1949年より東京大学文学部教授.1955年10-12月琉球大学招聘教授.1969年より東京大学名誉教授.1966年に東京言語研究所を創設,初代運営委員長を務める.1971年文化功労者.1972年日本学士院会員.1975-76年日本言語学会会長.1978年勲二等旭日重光章受章.1982年第13回国際言語学者会議会長.1983年文化勲章受章.

上野善道(うわの ぜんどう)
言語学者.1946年岩手県生まれ.1970年東京大学文学部言語学科卒業.1973年同大学大学院人文科学研究科博士後期課程中途退学.東京大学助手,弘前大学講師,金沢大学講師・助教授,東京大学助教授を経て,1994年より東京大学文学部教授,2010年より同大学名誉教授.2010-15年国立国語研究所客員教授.2006-09年日本言語学会,2010-13年日本音声学会,2013-15年日本語学会各会長.

書評情報

八重山毎日新聞 2018年6月13日
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