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台湾の若者を知りたい

台湾の若者を知りたい
著者 水野 俊平
通し番号 873
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 社会・倫理
刊行日 2018/05/22
ISBN 9784005008735
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 222頁
在庫 在庫僅少
東日本大震災の直後に200億円もの義援金を送ってくれた台湾の人々.その影響で,台湾へ旅行をする日本人の数は年々増えています.それでも,私たちは台湾人の普通の若者について,ほとんど何も知りません.台湾の若者の学校生活,受験戦争,兵役,就活……,3年以上に渡る現地取材を重ねて知った,台湾人の意外な日常生活.
まえがき

第1章 台湾の基本知識
 台湾の位置と大きさと人口
 台湾はいつも「夏」
 台湾は多民族国家
 台湾は多言語社会
 若い世代では「国語」が優勢
 文字は繁体字
 台湾独特の注音符号
 「台湾と中国は異なる」という意識
 「中華民国」をめぐる微妙な対立

第2章 小学生の日常から台湾の生活事情を知る
 日本よりやや早い登校時間
 朝の掃除と「升旗朝会」
 「安親班」と「課後班」,宿題チェック

第3章 日本とはちょっと違う? 台湾の高校生活
 台湾の高校高専
 台湾の高校入試「会考」
 台湾の高専「五専」
 台湾の高校の一年
 台湾の高校(ほぼ男子校)の一日
 軍訓教官と「栄誉服務隊」
 登校は朝ご飯持参
 朝の掃除と自習時間
 授業は8時10分から16時まで
 「幹部会議」で連絡事項を伝達
 出席のチェックは「小老師」が担当
 「漢文」を学ぶ国文の授業
 給食はバイキング形式
 テレビを見ながら給食
 生徒主導の「班会」
 1000人が参加する大規模避難訓練
 女子高の一日
 遅刻はバーコードでチェック
 授業はやはり8時から開始
 国文の授業はやはり「漢文」
 机の上を自分なりに装飾
 「班会」と「課間操」
 「楽儀隊」と「抜河」
 多様なスタイルの昼食
 掃除ランキングと午後の授業

  ❖ 高校生の日常生活――女子高校生編
  ❖ 高校生の日常生活――男子高校生編

第4章 台湾の大学生活――兵役はあるけど就活はない
 進学先は「大専校院」
 多様な入試と選抜――「多元入試」「多元入学」
 ネギとセリで合格祈願
 台湾の予備校事情
 台湾の大学の一年
 台湾の大学のスタイル
 授業中は飲食が自由
 「入学式」がない台湾の大学
 「迎新茶会」と「迎新宿営」「夜間教育」
 大学生の必需品スクーター(バイク)
 学生の5分の1が寮生活
 学食は「自助餐」とフードコート
 アルバイトは夏休みが中心
 オープンキャンパス
 学校祭学園祭は「校慶」
 兵役期間は4か月
 日本と異なる「就活」
 夏の盛りに行われる卒業式

  ❖ 大学生の日常生活――女子大学生編
  ❖ 大学生の日常生活――男子大学生編

第5章 台湾人の本音
 台湾は「親日国」,台湾人は「親日家」
 アンケート調査で台湾人の本音を探る
 台湾人が感じる日本人のイメージ
 メイクや服装に気を遣う
 時間厳守
 挨拶
 食べ物の差
 食事のマナー
 飲酒の習慣
 お風呂の習慣
 「言葉づかい」と距離感
 敬語の使い方と「タメ口」の使いわけ
 なかなか親しくなれない「距離感」
 曖昧な言葉づかい
 本音と建前
 大切なのは「率直さ」
 はっきりした言葉づかい
 「気軽に付き合う」と「本音で語る」
 台湾の文化を理解すること
 「政治の話題」は避けるべき
 男女平等

あとがき
水野俊平(みずの しゅんぺい)
北海商科大学教授,北海学園札幌高校講師.1968年,北海道生まれ.天理大学外国語学部朝鮮学科卒,全南大学校大学院国語国文科博士課程修了.大学院時代の恩師が台湾の成功大学卒だったことから台湾にも関心を持つ.著書に『韓国の若者を知りたい』(岩波ジュニア新書),『韓国の歴史』(河出書房新社),『庶民たちの朝鮮王朝』(角川選書)など.

書評情報

日本経済新聞(朝刊) 2018年7月28日

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