岩波科学ライブラリー

分かちあう心の進化

チンパンジーやボノボ,他の霊長類,哺乳類との比較から見えてきた,言語や芸術の本質,暴力の起源,愛とは.

分かちあう心の進化
著者 松沢 哲郎
通し番号 274
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 人間・心理
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2018/06/14
ISBN 9784000296748
Cコード 0345
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 220頁
在庫 品切れ
すべての生命は進化を通してつながっている.人の心の何が特別で,どんな道すじで今あるような人の心が生まれたのかを知るために,人間にもっとも近いチンパンジー,ボノボに始まり,ゴリラ,オランウータン,霊長類,哺乳類……と比較の輪を広げていこう.そこから見えてきた言語や芸術の本質,暴力の起源,そして愛とは.
はじめに

1 心の進化を探る
2 アイ・プロジェクト
3 アフリカに行く
4 ボッソウの森で
5 親と子と仲間と
6 子どもを育てる
7 相手の心を理解する
8 仲間とかかわる知性
9 文化を生み,引き継ぐ
10 言語の起源
11 芸術の誕生
12 暴力はどこからきたか
13 希望を生み出す知性

あとがき──そして月に行く
もっと知りたい人のために
松沢哲郎(まつざわ てつろう)
京都大学高等研究院特別教授・霊長類学者.
1950年愛媛県松山市生まれ.1974年,京都大学文学部哲学科卒業,理学博士.
1977年11月から「アイ・プロジェクト」と呼ばれるチンパンジーの心の研究を始め,野生チンパンジーの生態調査もおこなう.2016年3月に京都大学霊長類研究所を退職し,同年4月,京都大学高等研究院特別教授に就任.霊長類研究所兼任教授,中部大学創発学術院特別招聘教授,京都造形芸術大学文明哲学研究所所長,中部学院大学客員教授,公益財団法人日本モンキーセンター所長.
著書に『想像するちから──チンパンジーが教えてくれた人間の心』(岩波書店,第65回毎日出版文化賞,科学ジャーナリスト賞2011)など多数.2001年ジェーン・グドール賞,2004年紫綬褒章,2013年文化功労者.

書評情報

理科教室 2019年3月号
日経サイエンス 2019年5月号
日経サイエンス 2018年9月号

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