闘争の場としての古代史

東アジア史のゆくえ

東アジア地域における歴史認識の共有はいかにすれば可能か.古代史研究の一国史観からの解放の道筋を探る.

闘争の場としての古代史
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著者 李 成市
ジャンル 書籍 > 単行本 > 歴史
刊行日 2018/06/26
ISBN 9784000612760
Cコード 0022
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 424頁
定価 本体3,600円+税
在庫 在庫あり
近代以降の東アジアの歴史研究,とりわけ古代史は,ナショナル・アイデンティティの源泉としての役割を担い,現実の政治状況に深く根ざしながら展開されてきた.それぞれの「国民国家の物語」を超える古代史像を共有することはいかにすれば可能なのか.朝鮮半島を中心に古代国家の形成過程と地域文化を研究してきた著者が,歴史学の未来を問う.
はじめに

第Ⅰ部 国民国家の物語
 第一章 古代史にみる国民国家の物語――日本とアジアを隔てるもの
 第二章 近代国家の形成と「日本史」「日本文化」の発生――新たな東アジア論のために
 第三章 三韓征伐――古代朝鮮支配の言説
 第四章 渤海史をめぐる民族と国家――国民国家の境界をこえて


第Ⅱ部 出土文字資料と境界
 第五章 出土史料は境界を越えることができるのか
 第六章 表象としての広開土王碑文
 第七章 石刻文書としての広開土王碑文

第Ⅲ部 植民地と歴史学
 第八章 コロニアリズムと近代歴史学――植民地統治下の朝鮮史編修と古蹟調査を中心に
 第九章 朝鮮王朝の象徴空間と博物館
 第一〇章 植民地期朝鮮におけるマルクス主義史学――白南雲『朝鮮社会経済史』を中心に
 第一一章 近代日本のアジア認識――津田左右吉の中国・朝鮮認識を中心に

第Ⅳ部 東アジア世界論の行方
 第一二章 東アジア世界論と日本史
 第一三章 「東アジア」という歴史観――東アジア世界論からみた歴史と文学


あとがき
初出一覧
李成市(り そん し)
1952年生まれ.早稲田大学文学学術院教授.専門は古代東アジア史,朝鮮史.博士(文学).東アジアの古代国家の形成過程,地域文化の研究に取り組む.
著書に,『東アジアの王権と交易』(青木書店),『古代東アジアの民族と国家』(岩波書店),『東アジア文化圏の形成』(山川出版社),『植民地近代の視座』(共編著,岩波書店),『東アジア古代出土文字資料の研究』(共編著,雄山閣),『世界歴史大系朝鮮史1・2』(共編著,山川出版社)など.
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