新刊
これから出る本

賢い患者

よりよい医療を受けるためのヒントが,ここにある

賢い患者
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著者 山口 育子
通し番号 新赤版 1725
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 福祉・医療
刊行日 2018/06/20
ISBN 9784004317258
Cコード 0247
体裁 新書 ・ 240頁
定価 本体820円+税
在庫 未刊・予約受付中
医療者や病院,病気との向き合い方とは.6万件近くの患者・家族からの電話相談,長年続けている医療機関を患者の目線で見直す活動などを横糸に,みずからのがん患者体験,大切な人を支え切る経験を縦糸に,その答えを探っていく.
はじめに

序章 私の患者体験
 二五歳目前で,がんに/自分に起きている真実を知りたい/つらい治療/知るための“闘い”/どんなことも一〇〇%マイナスではない/COMLとの出合い/限界のなかでの忘れられない経験/新たなスタートへ

1章 患者,家族の声を聴く――電話相談
 五万九〇〇〇件の声/患者を取り巻く環境が変わる/医療安全への関心/どの医療機関を選ぶといいのか/患者の不信感はなぜ医師に向かうのか/不信感の背景/患者と医療者の想いのズレ/セカンドオピニオン/患者の理解を妨げているもの/なぜいまも「説明不足」なのか/医療費を知りたい

2章 患者や家族が直面したこと――COMLに届いた相談から
 相談① 老老介護へのかかわりがむずかしい娘の立場/相談② 生きがいである仕事に復帰できず死活問題/相談③ あまりに杜撰な管理状況/相談④ 八時間足らずの入院で二日分の請求?/相談⑤ 患者が選べない“かかりつけ薬剤師”って?/相談⑥ 入院継続なら差額ベッド料を支払えなんて/相談⑦ 抜歯中に上あごを傷つけたのに処置もなく/相談⑧ しわとりの美容医療でいびつな状態になって/相談⑨ 肛門は残せたけれど一日中便が出続ける状態に/相談⑩ 残っていたガラス片が移動して筋肉や神経を傷つけ/相談⑪ 急性大動脈解離だと思い込みの治療をされ死亡した父/相談⑫ 過失がないから医療事故調査・支援センターに届けない?

3章 患者が医療を受けるとき――『新 医者にかかる箇条』
 賢い患者とは/新 医者にかかる箇条/誕生のきっかけ/子ど10ものための「か条」/子どもと保護者のためのワークショップ
 【コラム】ミニセミナー「患者塾」

4章 患者が医学教育にかかわる――模擬患者
 模擬患者と医師の対話/模擬患者とは/なぜ始めたのか/模擬患者から医師が学んだこと/医療面接が試験に/医学生の倫理観を養う
 【コラム】患者と医療者のコミュニケーション講座

5章 患者が病院を変えていく――病院探検隊
 利用者の“虫の目”で/どこを見るのか1 外回り,受付/どこを見るのか2 外来/どこを見るのか3 病棟/どこを見るのか4 患者が利用する場/病院の改革につなげる

5章 患者が参加する――「医療をささえる市民養成講座」
 医療にかかわる人の講座を/患者参加の場が増える/ますます増える市民参画ニーズ/アドバンスコース

6章 患者を“支え抜く”ということ――辻本好子のキーパーソンとして
 COMLがNPO法人に/二つの試練/がん患者をサポートする日々/東京まで行ってしまった……/支える覚悟/二つ目のがんが発症/説明をいっしょに聴いたのに……/予想もしなかった厳しい現実/ショックのなかで/現実を受けとめるために頼まれた文章/伝えたい医療者を選ぶ/気持ちを受けとめる/患者としての選択/支える側も病気に/声が聞こえる/遺された事前指示書

あとがきにかえて
 多くの人に支えられて/プラスの方向に
山口育子(やまぐち いくこ)
1965年大阪生まれ.89年に大阪教育大学を卒業.臨床心理士をめざし他大学編入試験の準備をしていたところ,試験直前の90年夏に卵巣がんを発症.約1年半にわたって治療を受ける.91年秋,ささえあい医療人権センターCOMLの創始者,辻本好子と出逢い,92年2月よりCOMLスタッフとなり,相談,編集,渉外などに携わる.2002年,COMLのNPO法人化とともに,専務理事兼事務局長に就任.2011年8月より理事長.
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