新刊

原民喜

死と愛と孤独の肖像

多感な幼少期から,その死まで.生き難さを抱え,傷ついてもなお純粋さをつらぬいた稀有な生涯を描く,傑作評伝.

原民喜
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著者 梯 久美子
通し番号 新赤版 1727
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 文学
刊行日 2018/07/20
ISBN 9784004317272
Cコード 0295
体裁 新書 ・ 272頁
定価 本体860円+税
在庫 在庫あり
『夏の花』で知られる作家・詩人,原民喜(1905―51).死の想念にとらわれた幼少年期.妻の愛情に包まれて暮らした青年期.被爆を経て孤独の中で作品を紡ぎ,年少の友人・遠藤周作が「何てきれいなんだ」と表した,その死――.生き難さを抱え,傷ついてもなお純粋さをつらぬいた稀有な生涯を,梯久美子が満を持して書き下ろす,傑作評伝.

私の文学が今後どのやうに変貌してゆくにしろ,私の自我像に題する言葉は,
死と愛と孤独
恐らくこの三つの言葉になるだらう.
(原民喜「死と愛と孤独」1949年)

著者近影
著者近影
序章

Ⅰ 死の章
 一 怯える子供
 二 父の死
 三 楓の樹
 四 姉の死

Ⅱ 愛の章
 一 文学とデカダンス
 二 左翼運動と挫折
 三 結婚という幸福

Ⅲ 孤独の章
 一 被 爆
 二 「夏の花」
 三 東京にて
 四 永遠のみどり

主要参考文献
原民喜略年譜
あとがき
梯久美子(かけはし くみこ)
ノンフィクション作家.1961(昭和36)年,熊本市生まれ.北海道大学文学部卒業後,編集者を経て文筆業に.2005年のデビュー作『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞.同書は米,英,仏,伊など世界8か国で翻訳出版されている.著書に『昭和二十年夏,僕は兵士だった』,『昭和の遺書 55人の魂の記録』,『百年の手紙 日本人が遺したことば』,『狂うひと 「死の棘」の妻・島尾ミホ』(読売文学賞,芸術選奨文部科学大臣賞,講談社ノンフィクション賞受賞)などがある.
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