核兵器はなくせる

ノーベル平和賞を受賞したICANの中心にいて,核兵器廃絶に奔走する著者が,核の現状や今後ついて熱く語る.

核兵器はなくせる
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著者 川崎 哲
通し番号 880
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 戦争・平和
刊行日 2018/07/20
ISBN 9784005008803
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 208頁
定価 本体820円+税
在庫 在庫あり
2017年7月,国連で核兵器の全面禁止を掲げた「核兵器禁止条約」が成立し,条約の成立に大きく貢献したNGOのICANは,同年10月にノーベル平和賞を受賞します.その中心で,今も核兵器廃絶のために奔走する著者が,条約ができていく様子や日々の活動,そして世界のこれからについて,核の現状をふまえながら熱く語ります.
プロローグ 世界を動かしたのは普通の人たち
 人は自由に空を飛べる/核兵器はなくせる/ I can

第1章 被爆者との旅から始まった
 核の恐怖のとなりで/初めての海外への旅/戦争直後のイランへ/何のために勉強するのか?/生々しい現実社会/身も心もすり減らして/平和のプロになる/影響を与えてくれた人/被爆者とともに世界を回る船旅へ/本当の核被害を知らなかった僕/被爆者一七〇人の証言を聞いて/被爆者の声を聞ける最後の世代

第2章 「核兵器」問題って何だ?
 核兵器とは何か?/爆風,熱線,放射線/世界は核戦争の危機に/冷戦が終わり脅威は去ったか?/新たに核兵器をもつ国が増えた理由/核実験が新たな被爆者をつくる/世界が終わる二分前/「核不拡散」と「核軍縮」/「核の傘」に入る共犯者/不可解な日本の態度/アメリカは日本をどう見ている?/手段が目的化する/核兵器と原子力発電所のつながり/核兵器のない地域をつくる条約/核廃絶を実現した国/核兵器が裁かれた/市民たちが動き始めた
 〔コラム〕① 「被爆」と「被ばく」

第3章 そして世界が動いた―― ICANが起こした風
 ICANが誕生した/斬新な発想で広げる/ベアトリス・フィンさん/なぜ若者が集まったのか?/赤十字の「革命的」な声明/オバマ大統領が果たした役割/核戦争が起きたらどうなる?/「核戦争でも前向きに」/禁止条約の立役者/ICANがしたこと/被爆者は専門家/空気を変えたメキシコ会議/核兵器禁止条約は,こうしてつくられた/ついに国連で採択された/ポジティブに社会を変える
 〔コラム〕② 地雷,クラスター爆弾,武器貿易に関する条約

第4章 いま日本が立っている場所
 「核兵器禁止条約は意味がない」/お金の流れが変わる/核兵器の問題Q&A

第5章 一人ひとりが声を上げる意味
 ノーベル委員会からの宿題/すべての被爆者の思いを背負い/異常な世界/「必要悪ではなく絶対悪」/意思表明が社会を変える/NGOで仕事をする/なぜ外交官でなくNGOだったのか?/NGOの声に耳を傾ける外交官/あなたにできる六つのこと/核兵器がなくなれば平和になる?/受験勉強で見えなくなること/本当の問題はその先にある
 〔コラム〕③ イラン核合意

エピローグ 小さな前進と,小さな危険信号
 ノルウェーでの朝食会/小さな一歩の積み重ね

おわりに
核問題年表
おすすめの本・映画など

章扉イラスト=ねもときょうこ
川崎 哲(かわさき あきら)
1968年生まれ.現在,NGOピースボート共同代表,核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)国際運営委員.ピースデポ事務局長を経て現職.恵泉女学園大学非常勤講師.著書に『核拡散』(岩波新書),『新版 核兵器を禁止する』(岩波ブックレット),『マンガ入門 殺人ロボットがやってくる!?』(合同出版)など.

〔企画協力〕高橋真樹
1973年生まれ.ノンフィクションライター,放送大学非常勤講師.自然エネルギーによるまちづくりを描いた映画『おだやかな革命』アドバイザー.著書に『ご当地電力はじめました!』(岩波ジュニア新書),『ぼくの村は壁で囲まれた――パレスチナに生きる子どもたち』(現代書館)など多数.

書評情報

神奈川新聞 2018年9月19日
信濃毎日新聞 2018年8月19日
愛媛新聞 2018年8月19日
毎日新聞(朝刊) 2018年8月3日
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