新刊

〈暮らしやすさ〉の都市戦略

ポートランドと世田谷をつなぐ

全米一暮らしやすいと言われるポートランドの街づくりの哲学とは.ポートランドに学び,世田谷区から考える.

〈暮らしやすさ〉の都市戦略
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著者 保坂 展人
ジャンル 書籍 > 単行本 > 社会
刊行日 2018/08/08
ISBN 9784000226431
Cコード 0036
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 208頁
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり
ポートランドは全米一暮らしやすい街として人気を集めるだけでなく,著者が区長を務める世田谷区でも関心が高まっている.他の大都市と同様に,かつて環境汚染が進行していたポートランドの街は,どのようにして今日の姿に再生したのか.ポートランドの街づくりの哲学に学び,本当の暮らしやすさを追求する.
プロローグ

1 世田谷からポートランドを語る
 夢キャンパス・シンポジウム/ヒッピー文化がもたらしたもの/さらば劇場型政治,観客からプレイヤーへ

2 二〇一五年,ポートランド訪問の機会はやってきた
 クオリティ・インに泊まる/ポートランドはどんな街か/高速道路を撤去して公園へ/日本の「公害元年」/シンクロする環境保全運動

3 ポートランドの街歩き
 都市成長限界線とは/日系人の苦難の歴史/中心市街地の再生/リノベーションの先駆け/歩きやすい街/パール地区の再開発/ブームに火をつけたエースホテル/「知の殿堂」パウエル書店/廃校になった小学校のリノベーション/スポーツの街,ポートランド/リノベーション建築の魅力/山崎満広さん(ポートランド市開発局)に聞く/世田谷区の基本構想「歩いて楽しいまち」/ポートランドの都市デザイン方針

4 環境破壊に襲われた一九七〇年代のポートランド
 〈暮らしやすさ〉の都市戦略/都市の膨張を食い止められなかった日本/住民参加が鍵/制約される自治権/無作為抽出型区民ワークショップ/「脱原発」を街づくりの哲学に

5 ゆっくり歩くポートランド再訪
 ふたたびポートランドへ/橋の街,自転車の街/アメリカ最大の日本庭園/隈研吾さんが語る日本庭園/豊かな自然と食文化/サンダース支持者の話を聞く/生活の質を重視/ポートランド市政の仕組み/ネイバーフッド・アソシエーションとは/日米の架け橋――ポートランドと世田谷

6 ポートランドで世田谷を語る
 ポートランド州立大学から招かれる/福祉の力とコミュニティ/「子育て支援」を語る/「若者支援」の取り組み/世田谷区でのLGBT支援

7 ポートランドに見る「子どもの虐待通告システム」
 児童福祉ホットライン/スクリーナーの役割/関係機関の協力体制/子どもの生命と尊厳を守る――日本での取り組み

8 世田谷とポートランドをつなぐ交流が始まった
 都市文化の交流へ/ポートランドのグリーンインフラに学ぶ/広域自治体メトロの役割/シンポジウムを振り返る/ポートランドからの訪問/振興局から見たポートランドを語る/交流から学び合いへ

9 下北沢の変化とポートランドに向かった人たち
 下北沢の将来像を考える――北沢デザイン会議/北沢PR戦略会議/ポートランドにヒントを得る/シモキタ緑部会が目指すもの/子連れでポートランドを訪問/街にリビング・スペースを

エピローグ

あとがき
英文要旨(小林正美)
保坂展人(ほさか のぶと)
1955年宮城県仙台市生まれ.世田谷区長,ジャーナリスト.高校進学時の内申書をめぐり内申書裁判をたたかう.新宿高校定時制中退後,ジャーナリストとして活動.1996年から衆議院議員を3期務め,「国会の質問王」と呼ばれる.2011年世田谷区長に当選.現在2期目.
『年金を問う――本当の「危機」はどこにあるのか』『共謀罪とは何か』『相模原事件とヘイトクライム』(以上,岩波ブックレット),『いじめの光景』(集英社文庫),『闘う区長』(集英社新書),『88万人のコミュニティデザイン――希望の地図の描き方』(ほんの木),『脱原発区長はなぜ得票率67%で再選されたのか?』(ロッキング・オン)など著書多数.

書評情報

日刊ゲンダイDIGITAL 2018年10月3日
東京新聞 2018年9月19日
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