岩波科学ライブラリー

「おしどり夫婦」ではない鳥たち

不倫や浮気,子殺し,産み分けも,厳しい自然の中で進化してきた鳥たちの利己的な真の姿なのだ.

「おしどり夫婦」ではない鳥たち
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著者 濱尾 章二
通し番号 276
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 生態・環境
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2018/08/24
ISBN 9784000296762
Cコード 0345
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 128頁
定価 本体1,200円+税
在庫 在庫あり
夫婦仲良く子を育て種の繁栄をはかっていると思われがちな鳥たちだが,実は雌と雄は互いを利用して自らの子をより多く残そうと,日々利己的に奮闘している.つがい外の交尾や同種への托卵,子殺し,雌雄産み分けなど,厳しい自然の中で進化した,一見,不思議に見える鳥たちの興味深い生態をわかりやすく解き明かす.
はしがき

プロローグ 少しでも多くの子を残す性質が進化する
 オスを産むべきか,メスを産むべきか
 子殺し行動の謎

1 オスは多くのメスとの交尾を求める
 オスは一夫多妻を目指す
 オスはつがい外交尾を目指す
 妻の不倫は防ぎたい――オスの父性防衛
 オスの労力配分――いつ,何をなすべきか

2 メスは相手を選り好みする
 Choosy なメスつがい外交尾――メスの利益は何か?
 紫外色で見ないとわからない
 メスにコントロールされるオス

3 子育ては悩みが多い
 男の子は手がかかる?――ヒナの性と子育て
 鳥はオスが長生き?
 ヘルパーになるという選択

4 捕食や托卵を防ぐには?
 捕食を避ける巣場所選び
 捕食者への対抗手段
 托卵鳥と宿主の攻防
 宿主は托卵鳥のヒナを見破れないのか?
 ムクドリがムクドリに托卵!――種内托卵

5 人間生活の影響
 都会の暮らしは苦労が多い
 地球温暖化の影響

あとがき
主要な引用文献

 イラスト=篠原裕美子
濱尾章二(はまお しょうじ)
1959年生まれ.埼玉県公立高等学校教員を経て,2002年から独立行政法人国立科学博物館附属自然教育園研究官.現在,同館動物研究部脊椎動物研究グループ長.博士(理学).専門は鳥類の行動生態学,特に,婚姻システム・音声コミュニケーション.
編著書に『一夫多妻の鳥,ウグイス』『フィールドの観察から論文を書く方法』(ともに,文一総合出版),『大都会に息づく照葉樹の森――自然教育園の生物多様性と環境』(共編,東海大学出版会),『鳥の行動生態学』(分担執筆,京都大学学術出版会)ほか.

書評情報

金融財政事情 2018年10月15日(評者:出口治明さん)
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