初期仏教 ブッダの思想をたどる

「自己」と「生」を根本から問い直す思想はいかにして生まれたのか.最新研究が明らかにする仏教の原初の世界.

初期仏教 ブッダの思想をたどる
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著者 馬場 紀寿
通し番号 新赤版 1735
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 宗教
刊行日 2018/08/21
ISBN 9784004317357
Cコード 0215
体裁 新書 ・ 256頁
定価 本体840円+税
在庫 在庫あり
2500年前,「目覚めた者」が説いたのは,「自己」と「生」を根本から問い直し,それを通してあるべき社会を構想する思想だった.その教えは,古代インドのいかなる社会環境から生まれてきたのか.現存資料を手がかりに,口頭伝承された「ブッダの教え」に遡ることは可能か.最新の研究成果を総動員して,仏教の原初の世界をさぐる.
はじまりの仏教

第一章 仏教の誕生
 1 アーリヤ人の社会
 2 都市化が新思想を生んだ
 3 ブッダと仏教教団
 4 ブッダのインド思想批判

第二章 初期仏典のなりたち
 1 仏教の変容
 2 口頭伝承された初期仏典
 3 「法と律」から「三蔵」へ

第三章 ブッダの思想をたどる
 1 結集仏典の原形をさぐる
 2 諸部派が共有したブッダの教え
 3 初期仏教の思想を特定する

第四章 贈与と自律
 1 順序だてて教えを説く
 2 「行為」の意味を転換する
 3 社会をとらえ直す

第五章 苦と渇望の知
 1 四聖諦と縁起の構造
 2 主体の不在
 3 生存の危機――苦聖諦
 4 生存を作るもの――苦集聖諦
 5 生存の二形態

第六章 再生なき生を生きる
 1 「自己の再生産」を停止する
 2 再生なき生――苦滅聖諦
 3 二項対立を超える道――苦滅道聖諦
 4 「アーリヤ」の逆説的転換

ひろがる仏教

あとがき
引用経典対照表/主要参考文献
付記 律蔵の仏伝的記述にあるブッダの教え/図版出典一覧
馬場紀寿(ばば のりひさ)
1973年,青森県生まれ.2006 年,東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了.博士(文学).
現在―東京大学東洋文化研究所准教授
専攻―仏教学
著書―『上座部仏教の思想形成――ブッダからブッダゴーサへ』(春秋社,日本南アジア学会賞)/「スリランカにおける史書の誕生」(『東方学』第133輯,東方学会賞)/“From Sri Lanka to East Asia: A ShortHistory of a Buddhist Scripture”(The ‘Global’and the ‘Local’ in Early Modern and Mordern EastAsia, Brill)

書評情報

中外日報 2018年10月12日
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