岩波ブックレット

「明治礼賛」の正体

歴史を改竄し,国策として進められる「明治礼賛」は,この国をどこへ導くのか.気鋭のジャーナリストが問う.

「明治礼賛」の正体
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著者 斎藤 貴男
通し番号 986
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット
シリーズ 岩波ブックレット
刊行日 2018/09/07
ISBN 9784002709864
Cコード 0336
体裁 A5 ・ 並製 ・ 72頁
在庫 重版中
「明治改元150年」を記念して,政府主導により,国・自治体・民間の関連イベントが各地で繰り広げられている.都合よく歴史を改竄し,近代日本の帝国主義がもたらした負の側面を省みず,「明治に学べ」との掛け声のもと,国策として進められる「明治礼賛」.気鋭のジャーナリストがその実態を暴き,この国のゆくえを問う.
第1章 国策としての「明治礼賛」――“明治一五〇年”の年に
 繰り返される「明治礼賛」/“明治一五〇年”という国策/福井国体も「明治一五〇年記念」/「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産になった内幕/大日本帝国と吉田松陰/NHKドラマと「明治礼賛」/メディア・イベント“明治一五〇年”

第2章 安倍政権が目指す二一世紀版「富国強兵・殖産興業」
 「日本を,取り戻す」「この道しかない」の意味は/グローバルビジネスの展開とカントリー・リスク/財界が求める憲法改正/少子高齢化を背景に推進される「インフォーマル帝国主義」/“名誉白人”を目指し続けて/戦争やテロ,武器輸出も貿易保険の対象に/安倍首相の「戦後七〇年談話」をどう見るか/日米関係の際限のない深化へ

第3章 虚構の「明治礼賛」とこの国のゆくえ
 明治には汚職もなかった?/“明治一五〇年”に学ぶとすれば/「人類館」の時代と琉球支配/帝国主義下の琉球人/繰り返される差別の連鎖/福澤諭吉は生きている/民主主義への厳しい眼差し/安倍首相の施政方針演説と福澤諭吉/虚構の「明治礼賛」に未来はない/新しい「小日本主義」で支配・被支配の構造からの脱皮を
斎藤貴男(さいとう たかお)
1958年生まれ.ジャーナリスト.早稲田大学商学部卒業.英国バーミンガム大学修士(国際学MA).新聞記者,月刊誌編集者,週刊誌記者を経てフリー.主な著書に『ルポ 改憲潮流』(岩波新書),『ジャーナリストという仕事』(岩波ジュニア新書),『民意のつくられかた』『機会不平等』(以上,岩波現代文庫),『安倍改憲政権の正体』(岩波ブックレット),『戦争のできる国へ――安倍政権の正体』(朝日新書),『「あしたのジョー」と梶原一騎の軌跡』(朝日文庫),『戦争経済大国』(河出書房新社)など.『「東京電力」研究 排除の系譜』(講談社,角川文庫)で第3回いける本大賞受賞.

書評情報

毎日新聞(朝刊) 2018年11月4日
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