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居場所がほしい

不登校生だったボクの今

「不登校」を人生のチャンスと考え生きる著者が語る過去,今,そして夢.

居場所がほしい
著者 浅見 直輝
通し番号 884
ジャンル 書籍 > 岩波ジュニア新書 > 生活・生き方
刊行日 2018/09/20
ISBN 9784005008841
Cコード 0237
体裁 新書 ・ 198頁
在庫 在庫あり
中学時代に2年近くにわたる不登校・引きこもりを経験.昼夜逆転の生活の中でネトゲに没頭するも,一念発起して高校,大学へ進学.その体験から,現在は,生き難さを抱える当事者と親たちに寄り添う活動やプロジェクトを展開中.ネガティブに語られがちな「不登校」を,人生のチャンスと考え生きる著者が語る過去,今,そして夢.
はじめに

1 不登校の始まり
 コトの始まりは,理科実験室の事件/「卑きょう者は,お前だ!!!」/学校を休み始める気持ち/家族に求めていたこと/家の中の空気/忘れられない,母親の姿/父親に電話で叫び続けた/おばあちゃんが家まで来てくれた/ボクの中に,ボクはいない/ゲームにハマる,本当の理由/家の外に出たきっかけ/心を開いた,おばちゃんとの会話/変化の兆し/安心できた親の言葉/同級生からの一通のメール/学校にまた通い始めた理由

2 高校時代――心は学校に通っていない
 高校に進学する/モヒカンになった高校一年時/自分を強く明るく見せる理由/ハンドボール部のチームメートに打ち明けたこと/みのるが言い放ったひと言/「連絡してみようかな……」/電話でボクのことを話す/無言/その後/数年ぶりの再会

3 大学時代――「つらさ」は,繫がりにもなる
 大学を目指した理由/世界は,思っていた以上に広かった/ボクの経験も,話してみたらどうなるだろう……/打ち明けた時の周りの反応/仲間を見つけたい/高校生,専門学校生,大学生が集まった/生き方も進み方も,たくさんある!/チーム名は,十人十輝/日本の不登校生の人数/ボクが出会った生徒たちの声や気持ち/会話が生まれる一つの鍵/音楽好き不登校生×シンガーソングライター/中学二年生の,まゆちゃん/プロジェクト,初日/歌詞づくりの中で出てきた,まゆちゃんの言葉/ついに迎えた,本番の日/ライブを終えて/こんな光景や場所を,日本中に広げたい/一九六カ国の若者たちと出会った日/国際人ではなく,元引きこもり/「不登校」と「世界」に何の関わりが?/目にした光景/国から逃れてきた,二二歳のスーダン人/強制結婚に反対する,アゼルバイジャン人/世界の若者たちに共通していたこと

4 今,そしてこれから――二四歳,ボクの道
 二四歳,ボクの今/就活顚末記/心に引っかかったひと言/この道を選んだ最後の決め手/学校で/教室の居づらさ研究/子どもは見ている/親の心が楽になる場所づくり/あるお母さんに起きた変化/なぜ,話しかけてきたのか/生きづらいフェス,開催/ボクが描く未来――居場所を選べる社会をつくる/学校の先生から聞いたこと/始業式に,人生を終わらせる子どもたち/全国各地にある学び場/学び方もいろいろあっていい/これから挑んでいくこと

おわりに
浅見直輝(あさみ なおき)
1994年生まれ.中学時代,1年半の不登校を経験した元引きこもり.その後,早稲田大学を卒業.大学在学中,196カ国の青年が集う次世代サミット日本代表に選ばれ,現在,日本事務局公式アンバサダーを務める.中学時代や国内外での経験および活動をもとに,これまで5000名以上の中学・高校生,保護者向けに講演活動を行なう.親子関係をテーマにNHKラジオ等にも出演.2019年から47都道府県の学校外の学び場を取材予定.

書評情報

週刊教育資料 2019年2月11日

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