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いま宗教に向きあう 2

隠される宗教,顕れる宗教

〈国内編Ⅱ〉

政党と宗教,召還される「国家神道」,慰霊空間,宗教者の社会貢献,宗教法人論,メディアと宗教等.

隠される宗教,顕れる宗教
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著者 池澤 優 , 藤原 聖子 , 堀江 宗正 , 西村 明
ジャンル 書籍 > 単行本 > 社会
シリーズ いま宗教に向きあう
刊行日 2018/10/25
ISBN 9784000265089
Cコード 0336
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 224頁
定価 本体2,300円+税
在庫 未刊・予約受付中
現代日本において宗教は,政治や社会とどのような関係にあるのか.見えにくい部分と表に顕れている部分の両面について,歴史的経緯を押さえながら探る.政党と宗教,召還される「国家神道」,慰霊空間,宗教判例,宗教者の社会貢献,宗教法人論,キリスト教フェミニズム,公共放送等のメディアと宗教,宗教とケア等を考える.
序論 (ポスト)世俗化論と日本社会…………… 西村 明

一 「政教分離」のポリティックス
 【争点1】 「国家神道」は復活しているのか?
第1章 宗教が政治に関わるということ……………塚田穂高
第2章 召還される「国家神道」──保守政治・宗教右派・象徴天皇の交錯…………… 奥山倫明
第3章 錯綜する慰霊空間──ポスト戦後的状況のなかで……………西村 明
第4章 宗教判例の戦後と現在……………住家正芳

二 宗教の「公益性」をめぐって
 【争点2】 金儲け? それとも無私の奉仕?
第5章 大震災後の宗教者による社会貢献と「心のケア」の誕生……………高橋 原
第6章 僧侶による“脱”社会活動──自死対策の現場から……………小川有閑
第7章 宗教法人の公益性──二つの法人制度の比較から……………竹内喜生
第8章 日本におけるキリスト教フェミニズムとその公益性……………ミラ・ゾンターク

三 見えない宗教,見せる宗教
 【争点3】 宗教のメディア露出は,宗教の衰退なのか?
第9章 日本文化論の中の宗教/無宗教……………星野靖二
第10章 宗教の社会活動と公共放送──臨床宗教師のテレビ表出を中心に……………榎本香織
第11章 心理宗教テクニックと現代日本社会……………小池 靖
第12章 ケア・宗教・世俗化における言説とその語り方をめぐって──何が顕れ,何が隠されるのか……………古澤有峰

シリーズ「いま宗教に向きあう」について (争点1~争点3 執筆・西村明)
【責任編集】

西村明(にしむら あきら)
1973年長崎県生.東京大学准教授.慰霊論,「戦争と宗教」研究.『戦後日本と戦争死者慰霊──シズメとフルイのダイナミズム』(有志舎),『慰霊の系譜──死者を記憶する共同体』(村上興匡との共編著,森話社)など.


【執筆者】

塚田穂高(つかだ ほたか)
1980年生.上越教育大学助教.宗教社会学,政教関係研究.『宗教と政治の転轍点──保守合同と政教一致の宗教社会学』(花伝社),『徹底検証 日本の右傾化』(編著,筑摩選書)など.

奥山倫明(おくやま みちあき)
1963年生.南山大学教授.近代宗教史, 政教関係論.『制度としての宗教──近代日本の模索』(晃洋書房),『エリアーデ宗教学の展開──比較・歴史・解釈』(刀水書房)など.

住家正芳(すみか まさよし)
1973年生.立命館大学教授.宗教社会学,法と宗教,社会進化論と宗教.「ポスト・セキュラー論で読む宗教判例──ハーバーマスとテイラーの議論から」『現代社会理論の変貌』(日暮雅夫・尾場瀬一郎・市井吉興編著,ミネルヴァ書房),「ナショナリズムはなぜ宗教を必要とするのか──加藤玄智と梁啓超における社会進化論」『宗教研究』87巻1号(日本宗教学会編)など.

高橋 原(たかはし はら)
1969年生.東北大学教授.死生学,宗教心理学.『ユングの宗教論──キリスト教神話の再生』(専修大学出版局),「声にならない声を聴く──死者の記憶に向き合う宗教者」『〈死者/生者〉論──傾聴・鎮魂・翻訳』(鈴木岩弓・磯前順一・佐藤弘夫編,ぺりかん社)など.

小川有閑(おがわ ゆうかん)
1977年生.大正大学地域構想研究所・BSR推進センター主幹研究員.現代における仏教者の社会的責任の研究.「自死者のゆくえ──僧侶なりの自死遺族支援の形」『現代宗教 2011』(国際宗教研究所編),「自死者と遺族の対話──宗教的グリーフケアへの一視座」『死生学年報 2012』(東洋英和女学院大学死生学研究所編)など.

竹内喜生(たけうち よしお)
1967年生.(公財)国際宗教研究所研究員.「国家と宗教」,「宗教と公益」研究.「「宗教法人の公益性」をめぐる研究の現状──公益概念を中心に」『現代宗教 2017』(国際宗教研究所編),「日本における宗教と税制の関係性──古代から近代まで」『中央学術研究所紀要』45号(中央学術研究所)など.

Mira Sonntag(ミラ・ゾンターク)
1971年生.立教大学教授.近現代アジアのキリスト教研究.“Christian Patriotism andJapanese Expansionism. ‘God’s Kingdom’ in Debates of Christian Intellectuals in ModernJapan”. “To give publicity to our thoughts”Journals of Asian and African Christians around 1900 and the making of a transregional indigenous-Christian ‘Public Sphere’.Ed. by Klaus Koschorke, Adrian Hermann, Frieder Ludwig & Ciprian Burlacioiu,Harrassowitz.「日本の初期ホーリネスにおける「神癒」の理解──内村鑑三との関連で」『キリスト教学』53号(立教大学キリスト教学会編)など.

星野靖二(ほしの せいじ)
1973年生.國學院大學准教授.近代日本宗教史.『近代日本の宗教概念──宗教者の言葉と近代』(有志舎),「清沢満之の「信」──同時代的視点から」『清沢満之と近代日本』(山本伸裕・碧海寿広編,法藏館)など.

榎本香織(えのもと かおる)
上智大学グリーフケア研究所研究員.スピリチュアリティ,スピリチュアルケア,メディア論.「昭和三十年代の大本とテレビ」『バラエティ化する宗教』(石井研士編著,青弓社),「電子メディアを巡る宗教的想像力とその実践──《聖性》の拡張による社会参画の観点から」(東京大学大学院学位申請論文)など.

小池 靖(こいけ やすし)
1970年生.立教大学教授.宗教社会学,心理主義論.「スピリチュアリティの倫理とグローバル資本主義の精神?」『宗教研究』88巻2号(日本宗教学会編),『セラピー文化の社会学』(勁草書房)など.

古澤有峰(ふるさわ ゆみ)
東京大学大学院人文社会系研究科研究員.医療人類学,死生学,政治哲学,臨床倫理学,社会思想史.『スピリチュアルケアの創出と共同体幻想』(東京大学出版会,2019年春出版予定,単著),Yumi Furusawa, “Samuel J.M.M. Alberti and Elizabeth Hallam(eds), Medical Museums: Past, Present, Future”(London: The Royal College of Surgeons of England, 2013), in Medical History, vol. 61(1), pp.130─132, Cambridge University Press(書評論文)など.
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