新刊

功利主義とは何か

幸福を増大し,苦痛を減らすことはいかにして可能か.世界的哲学者シンガーによる功利主義入門.

功利主義とは何か
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著者 ピーター・シンガー , カタジナ・デ・ラザリ=ラデク , 森村 進 , 森村 たまき
ジャンル 書籍 > 単行本 > 哲学
刊行日 2018/11/15
ISBN 9784000229623
Cコード 0010
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 184頁
定価 本体2,100円+税
在庫 在庫あり
功利主義は今日の世界で最も影響力を持ち,同時に論争を呼ぶ世俗的倫理である.世界的に名高い哲学者P・シンガーが,起源から現在に到る歴史をわかりやすく解説しつつ,これまで向けられてきた数多くの批判に回答する.そして貧困,安楽死,動物の権利といった現代的課題の解決に対し,功利主義がいかに応えうるかを示す.
序 文
謝 辞

第1章 起 源
 古代の先駆者たち/初期の功利主義者たち/創始者:ベンサム/提唱者:ジョン・スチュアート・ミル/学究的哲学者:ヘンリー・シジウィック

第2章 正当化
 ベンサムによる功利主義原理の正当化/ミルの証明/シジウィックの証明/ハーサニィによる,無知の条件下での合理的選択からする議論/スマートの態度と感情への訴えかけ/ヘアの普遍的指令主義/グリーン:対抗する諸原理の誤謬を指摘することによる功利主義擁護論

第3章 われわれは何を最大化すべきなのか?
 古典的見解/経験機械/選好功利主義/多元主義的帰結主義/感覚ある存在者を超えた価値/内在的価値:これまでの話/快楽とは何か?

第4章 反 論
 功利主義はわれわれに不道徳に行為せよと言うのだろうか?/効用の測定/功利主義はあまりに多くを要求しすぎだろうか?/功利主義はわれわれの特別の義務を無視するのか?/「人格の別個性」の無視/効用の分配

第5章 規 則
 功利主義の二つの形態/時限爆弾/秘密にしておく/功利主義は自己抹消的か?

第6章 功利主義の実践
 功利主義を今日適用する/生命の終わりの決定/倫理と動物/効果的利他主義/人口のパズル/国民総幸福

訳者あとがき

読書案内と引用に関する注
人名索引
カタジナ・デ・ラザリ= ラデク(Katarzyna de Lazari-Radek)
ウッチ大学哲学研究所准教授.哲学・倫理学.本書の他に The Point of View of the Universe, Oxford University Press,2014(P. シンガーとの共著)がある.

ピーター・シンガー(Peter Singer)
プリンストン大学・メルボルン大学教授.応用倫理学.著書として Animal Liberation: A New Ethics for Our Treatmentof Animals, Random House, 1975(『動物の解放』改訂版,人文書院,2011)ほか多数.ザ・ニューヨーカー誌が選ぶ「最も影響力のある現代の哲学者」,タイム誌が選ぶ「世界の最も影響力のある100 人」の一人.

森村 進(もりむら すすむ)
一橋大学大学院法学研究科教授.日本法哲学会理事長.法哲学.著書として『幸福とは何か』(ちくまプリマー新書),『法哲学講義』(筑摩選書),『自由はどこまで可能か』(講談社現代新書),編著として『法思想の水脈』(法律文化社)などがある.

森村たまき(もりむら たまき)
国士舘大学非常勤講師.刑事法学.訳書としてN. ウォーバートン『「表現の自由」入門』(森村進との共訳,岩波書店),P.G. ウッドハウス,ジーヴス・シリーズ(国書刊行会)ほか多数.
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