岩波科学ライブラリー

科学者の社会的責任

科学と科学者の役割の大きな変化を踏まえ,これからの社会的責任をEUの新たな取り組みを参考に考える.

科学者の社会的責任
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著者 藤垣 裕子
通し番号 279
ジャンル 書籍 > 自然科学書 > 岩波科学ライブラリー
書籍 > 岩波科学ライブラリー > 自然科学総記
シリーズ 岩波科学ライブラリー
刊行日 2018/11/15
ISBN 9784000296793
Cコード 0340
体裁 B6 ・ 並製 ・ カバー ・ 128頁
定価 本体1,300円+税
在庫 在庫あり
驚異的な発展と社会的浸透.科学が社会に及ぼす影響はいまや誰にも正確にはわからない.そのなかで科学者は誰に対してどんな責任を負い,そしてそれをどのような形で果たすべきか.日本における過去の責任論や事例を検討し,EUの巨大研究プログラムにおける新たな取組み(RRI)を参考に,今後の「責任ある研究」のあり方を示す.
はじめに

1 社会的存在としての科学者
 科学者集団が社会に果たす責任

2 責任の三つの相
 第1相――責任ある研究の実施
 第2相――製造物責任
 第3相――応答責任
 三つの相のせめぎあい

3 科学の原罪論と役割責任――日本における科学者の社会的責任論
 役割責任と一般的道徳責任
 行動する・自省する・助言する
 戦後七〇年と科学者の社会的責任論

4 不確実性下の責任
 予防原則と責任
 予見可能性と意図
 ユニークボイス(シングルボイス)をめぐって

5 科学の倫理的・法的・社会的側面
 科学の倫理的・法的・社会的側面と市民参加
 RRI概念の萌芽
 ホライズン2020のなかのRRI

6 責任ある研究とイノベーション
 RRIの具体例
 RRIへの批判
 RRIの可能性
 壁を再編する力
 システムを変える

7 これからの時代の責任
 公共空間論
 リベラルアーツとシティズンシップ
 これからの時代の責任

あとがき
藤垣裕子(ふじがき ゆうこ)
1985年東京大学教養学部基礎科学科第二卒業.1990年東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻博士課程修了.学術博士.東京大学助手,科学技術庁科学技術政策研究所,東京大学大学院総合文化研究科准教授をへて,現在同教授.科学技術社会論・科学計量学.著書に『専門知と公共性――科学技術社会論の構築に向けて』(2003)『科学技術社会論の技法』(編,2005)『科学コミュニケーション』(共編著,2008)『大人になるためのリベラルアーツ――思考演習12 題』(共著,2016,以上東京大学出版会)Lessons from Fukushima(編,2005,Springer)など.訳書にセオドア・M・ポーター『数値と客観性――科学と社会における信頼の獲得』(2013,みすず書房)など.
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