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世俗化後のグローバル宗教事情 〈世界編Ⅰ〉

キリスト教などの伝統的宗教の変化,世界の新宗教運動やスピリチュアリティ,インターネットの影響等.

世俗化後のグローバル宗教事情 〈世界編Ⅰ〉
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著者 池澤 優 , 藤原 聖子 , 堀江 宗正 , 西村 明
ジャンル 書籍 > 単行本 > 社会
刊行日 2018/11/22
ISBN 9784000265096
Cコード 0336
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 288頁
定価 本体2,300円+税
在庫 未刊・予約受付中
今日,結局のところ宗教は衰退したのか,していないのか.イスラーム,ユダヤ教,キリスト教,道教などの伝統的宗教の変化,世界平和統一家庭連合(旧統一教会)などの新宗教運動や「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」などの従来の枠組に当てはまらない宗教の動向,ダイバーシティへの対応やインターネットの影響等から考える.
序 論 二〇世紀から二一世紀への流れ……………藤原聖子
 【争点1】 結局,宗教は衰退したのか,していないのか?


一 伝統的宗教の復興/変容
 【争点2】 イスラームはテロを生む宗教なのか?
第1章 日常生活のイスラーム化──イスラームの政治化に続くもの……………八木久美子
第2章 インドネシアの医療とイスラーム復興──再創造された「預言者の医学」……………嶋田弘之
第3章 聖と俗の混紡──現代イスラエルにおけるユダヤ教の諸相……………志田雅宏
第4章 悪魔祓い騒動からレジオナール運動まで──ルーマニア社会の変動と連続性……………新免光比呂
第5章 ロシアにおける伝統宗教の変容──ソ連時代の継承と新しい展開……………井上まどか
第6章 気功にみる中国宗教の復興と変容……………宮田義矢


二 新宗教運動・スピリチュアリティの現在
 【争点3】 オルタナティヴか,体制順応か?
第7章 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の歴史と現状──韓国宗教史からの検討……………古田富建
第8章 「ゲルマン的ネオ・ペイガン」は何に対抗しているのか──ドイツの「ゲルマン的ノイ・ハイデントゥム」から考える……………久保田 浩
第9章 児童文学の中の魔女像の変容とジェンダー……………大澤千恵子
第10章 創造論,新無神論,フィクション宗教──非制度的宗教の新展開……………谷内 悠


三 グローバル化とダイバーシティ
 【争点4】 グローバル化は宗教の多様化か,一元化か?
第11章 プロテスタントの爆発的拡大から半世紀──ラテンアメリカにおける宗教地図の変容……………大久保教宏
第12章 アメリカの「伝統」の新たな挑戦──多様な宗教・非宗教の共存……………佐藤清子
第13章 「超スマート社会」の宗教──電脳化は何をヴァージョンアップするのか……………藤原聖子

シリーズ「いま宗教に向きあう」について(争点1~争点4 執筆・藤原聖子)
【責任編集】
藤原聖子(ふじわら さとこ)
1963年生.東京大学教授.比較宗教,現代宗教論.『ポスト多文化主義教育が描く宗教──イギリス〈共同体の結束〉政策の功罪』(岩波書店),『「聖」概念と近代──批判的比較宗教学に向けて』(大正大学出版会)など.


【執筆者】

八木久美子(やぎ くみこ)
1958年生.東京外国語大学教授.イスラーム研究.『慈悲深き神の食卓──イスラムを「食」からみる』(東京外国語大学出版会),『グローバル化とイスラム──エジプトの「俗人」説教師たち』(世界思想社)など.

嶋田弘之(しまだ ひろゆき)
1980年生.大東文化大学非常勤講師.イスラーム研究,インドネシア研究.「インドネシアイスラーム社会においてムスリムはいかに病気を経験するか──病気経験の〈共同性〉構築についての考察」(『東京大学宗教学年報』第31 号)など.

志田雅宏(しだ まさひろ)
1981年生.日本学術振興会特別研究員.ユダヤ学.『書物の民──ユダヤ教における正典・意味・権威』(M. ハルバータル著,翻訳,教文館),「ナフマニデスのメシアニズム──バルセロナ公開討論からの展開」(『宗教研究』第86 巻1 号)など.

新免 光比呂(しんめん みつひろ)
1959年生.国立民族学博物館准教授.東欧研究.『祈りと祝祭の国──ルーマニアの宗教文化』(淡交社),『比較宗教への途2 人間の社会と宗教』(保坂俊司・頼住光子・新免光比呂著,北樹出版)など.

井上まどか(いのうえ まどか)
1971年生.清泉女子大学准教授.近現代ロシア宗教史.『ロシア文化の方舟──ソ連崩壊から二〇年』(野中進・三浦清美・V. グレチュコ・井上まどか編,東洋書店),「現代のロシア正教会における女性像」(『宗教と社会』第18号)など.

宮田義矢(みやた よしや)
1977年生.駒澤大学非常勤講師.中国の民間宗教.「世界紅卍字会の慈善観」『戦争・災害と近代東アジアの民衆宗教』(武内房司編,有志舎),「山東省の乩壇と地方官僚──済南道院前史」『近代中国の地域像』(山本英史編,山川出版社)など.

古田富建(ふるた とみたて)
1977年生.帝塚山学院大学教授.韓国近現代宗教.「韓国キリスト教系新宗教の祈禱院文化」(『韓国朝鮮の文化と社会』第14号),「世界平和統一家庭連合(統一教)の天宙清平祈禱苑(清平祈禱院)と日本人信者」(『東京大学宗教学年報』第34 号)など.

久保田浩(くぼた ひろし)
1965年生.明治学院大学教授.近現代ドイツ宗教史.『文化接触の創造力』(編集,リトン),Religionswissenschaftliche Religiosität und Religionsgründung(Peter Lang)など.

大澤千恵子(おおさわ ちえこ)
1969年生.東京学芸大学准教授.宗教児童文学.『見えない世界の物語──超越性とファンタジー』(講談社),「メルヘンと児童文学の女神」『世界女神大事典』(松村一男・森雅子・沖田瑞穂編,原書房)など.

谷内 悠(やち ゆう)
1982年生.東京大学大学院博士課程.宗教哲学.「現代における宗教・科学・フィクションが重なり合う領域の事例と理論的分析」(博士論文),「宗教はなぜ科学による基礎づけを求めるのか──創造論運動を事例とした分析哲学的考察」(『宗教研究』第88巻1号)など.

大久保教宏(おおくぼ のりひろ)
1964年生.慶應義塾大学教授.ラテンアメリカ宗教史.『プロテスタンティズムとメキシコ革命──市民宗教からインディヘニスモへ』(新教出版社),『ラテンアメリカ出会いのかたち』(清水透・横山和加子・大久保教宏編著,慶應義塾大学出版会)など.

佐藤清子(さとう せいこ)
1982年生.成城大学非常勤講師.アメリカ宗教史.「19世紀合衆国における回心と「呪術」──チャールズ・G・フィニーの新手法擁護論とその批判を中心として」『「呪術」の呪縛』(江川純一・久保田浩編,リトン),「信教の自由の下の宗教・宗派間対立──内外キリスト教連合とアンテベラム期合衆国の反カトリシズム」(『史潮』第82号)など.
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