新刊

給食の歴史

貧困,災害,運動,教育,世界という五つの視角によって,知られざる歴史に迫り,今後の可能性を探る.

給食の歴史
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著者 藤原 辰史
通し番号 新赤版 1748
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 日本史
刊行日 2018/11/20
ISBN 9784004317487
Cコード 0221
体裁 新書 ・ 288頁
定価 本体880円+税
在庫 在庫あり
小中学校で毎日のように口にしてきた給食.楽しかったという人も,苦痛の時間だったという人もいるはず.子どもの味覚に対する権力行使の側面と,未来へ命をつなぎ新しい教育を模索する側面.給食は,明暗二面が交錯する「舞台」である.貧困,災害,運動,教育,世界という五つの視角から知られざる歴史に迫り,今後の可能性を探る.
まえがき――給食という舞台

第1章 舞台の構図
 1 給食再訪
 2 給食史研究の前提
 3 世界の給食史概観
 4 世界給食史への視線

第2章 禍転じて福へ――萌芽期
 1 給食のあけぼの
 2 火災と飢餓のなかで
 3 戦時下の給食
 4 禍と実験――萌芽期のまとめ

第3章 黒船再来――占領期
 1 子どもたちの戦争は終わらない
 2 戦後給食制度の胎動
 3 脱脂粉乳
 4 占領期の給食の思想
 5 飢えと理念――占領期のまとめ

第4章 置土産の意味――発展期
 1 存続の危機
 2 学校給食法の制定
 3 給食が変えた食生活
 4 給食の思い出
 5 すずらん給食――隔絶された村で
 6 包摂と排除――発展期のまとめ

第5章 新自由主義と現場の抗争――行革期
 1 センター反対運動ののろし
 2 先割れスプーン論争
 3 続出する問題,叢生する運動
 4 給食の危険性
 5 調理現場からの運動
 6 新自由主義のターゲット
 7 合理化と抵抗――行革期のまとめ

第6章 見果てぬ舞台
 1 クライマックスの予兆
 2 給食で飢えをしのぐ
 3 給食の来し方行く末

あとがき
主要参考文献/日本の給食史年表/索引
藤原辰史(ふじわら たつし)
1976年,北海道旭川市生まれ,島根県横田町(現・奥出雲町)出身.
2002年,京都大学人間・環境学研究科中途退学.京都大学人文科学研究所助手,東京大学農学生命科学研究科講師を経て,
現在―京都大学人文科学研究所准教授.
専門―農業史.
著書―『トラクターの世界史』(中公新書,2017),『戦争と農業』(集英社インターナショナル新書,2017),『食べること考えること』(共和国,2014),『稲の大東亜共栄圏』(吉川弘文館,2012),『ナチスのキッチン』(水声社,河合隼雄学芸賞,2012,2016=決定版,共和国),『カブラの冬』(人文書院,2011),『ナチス・ドイツの有機農業』(柏書房,日本ドイツ学会奨励賞,2005,2012=新装版)など
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