新刊

百姓一揆

大きく転換した百姓一揆の歴史像を手がかりに,近世という時代を考える

百姓一揆
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著者 若尾 政希
通し番号 新赤版 1750
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 日本史
刊行日 2018/11/20
ISBN 9784004317500
Cコード 0221
体裁 新書 ・ 240頁
定価 本体820円+税
在庫 在庫あり
「反体制運動ではなかった」,「竹槍や蓆旗(むしろばた)は使われなかった」――百姓一揆の歴史像は,研究の進展によって大きく転換した.なぜ百姓は,訴訟や一揆を通して粘り強く自己主張することができたのか.各地に残る「一揆物語」には,どんな思想が織りこまれているか.その独特のピープルズ・パワーから,近世という時代を考える.
はじめに

第一章 近世日本はどんな社会だったか
 1 近世社会像の転換
 2 転換の時代に生きて

第二章 百姓一揆像の転換
 1 『民衆運動史』と展示「地鳴り山鳴り」と
 2 百姓一揆像の転換
 3 ひとつのエピソードから

第三章 百姓一揆を読む
 1 史料とは何か
 2 百姓一揆の記録を読む(一)――『因伯民乱太平記』の世界
 3 百姓一揆の記録を読む(二)――『南筑国民騒動実録』の世界

第四章 百姓一揆物語はなぜ生まれたか
 1 一揆物語の構造
 2 軍書とは何だったのか

第五章 『太平記評判秘伝理尽鈔』がひらいた世界
 1 『太平記評判秘伝理尽鈔』はどのように広がったか
 2 読者は『理尽鈔』に何を求めたのか――自己形成・政治常識・歴史叙述

第六章 百姓一揆物語とは何だったのか
 1 一揆物語の世界を支えているもの
 2 『農民太平記』と一揆物語
 3 百姓一揆物語と明君録

終 章 「近世的世界」の終焉
 1 百姓一揆物語のゆくえ
 2 「仁政」のゆくえ
 3 近世史研究のゆくえ

主要参考文献および史料
若尾政希(わかお まさき)
1961年,岐阜県生まれ.1988年,東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学.博士(文学).富山大学人文学部助教授などを経て,
現在― 一橋大学大学院社会学研究科教授
専攻―日本近世史・思想史
著書―『「太平記読み」の時代――近世政治思想史の構想』(平凡社ライブラリー)/『安藤昌益からみえる日本近世』(東京大学出版会)/『近世の政治思想論――『太平記評判秘伝理尽鈔』と安藤昌益』(校倉書房)/『安丸良夫集』全6巻(共編,岩波書店)/『シリーズ〈本の文化史〉』(共編,平凡社)/『シリーズ日本人と宗教――近世から近代へ』全6巻(共編,春秋社)ほか
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