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世界史の実験

ジャレド・ダイアモンド,エマニュエル・トッドらを援用した柳田国男をめぐる卓抜な「文学」と「日本」批評.

世界史の実験
著者 柄谷 行人
通し番号 新赤版 1762
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 哲学・思想
刊行日 2019/02/20
ISBN 9784004317623
Cコード 0210
体裁 新書 ・ 204頁
在庫 在庫あり
大勢の死者が出た東北大震災の後,著者は柳田国男が戦争末期に書いた『先祖の話』を読み返す.外地で戦死した若者たちの霊を思う柳田にとって「神国日本」とは,世界人類史の痕跡を留める「歴史の実験」場だった.柳田の思考の「方法」を見極め,ジャレド・ダイアモンド,エマニュエル・トッドらを援用した卓抜な世界史次元での「文学」と「日本」批評.
第一部 実験の史学をめぐって
 I  柳田国男論と私
 II 実験の文学批評

第二部 山人から見る世界史

あとがき
柄谷行人(からたに こうじん)
1941年生まれ.思想家.
『定本柄谷行人集』『定本柄谷行人文学論集』『哲学の起源』(岩波書店),『トランスクリティーク』『定本日本近代文学の起源』『世界史の構造』(岩波現代文庫),『世界共和国へ』『憲法の無意識』(岩波新書),『遊動論』(文春新書)ほか著書多数.

書評情報

AERA  2019年4月29日-5月6日合併号
毎日新聞(朝刊) 2019年3月10日(評者:佐藤優さん)
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