災害看護と心のケア

福島「なごみ」の挑戦

被災地に「こころのケアセンター」を設立した元自衛官の看護師,真の精神医療保健福祉システムを模索する.

災害看護と心のケア
著者 米倉 一磨
ジャンル 書籍 > 単行本 > 社会
刊行日 2019/03/07
ISBN 9784000613231
Cコード 0036
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 186頁
定価 2,200円
在庫 在庫あり
南相馬市の病院で被災後,県外避難から10日で戻った元自衛官の精神科認定看護師,10カ月に「こころのケアセンターなごみ」を設立する.その運営と市民生活復興への苦闘を通し,訪問看護のあり方を問い真の精神医療保健福祉システムを模索する.自然災害が多発し高齢化の進む日本で最も先進的な試みがここに.悲喜こもごも,本音の奮闘記.
はじめに――体験記の連載をはじめる


1 2011年3月26日,南相馬市にもどる――ボランティアから保健所の職員へ
 
 コラム ❶ 「なごみ」の自宅訪問の技

2 「相馬広域こころのケアセンターなごみ」設立――苦悩の連続

 コラム ❷ 自分の正気を保つための工夫

3 訪問看護からひきこもり支援へ――真の精神医療保健福祉システムを模索する

 コラム ❸ 災害時における理想的な装備

4 身をもって得た教訓――ひきこもりからの脱却

 コラム ❹ 原発事故と畜産農家の苦悩

5 災害看護とはなんだろう――中長期支援を視野に入れる

 コラム ❺ ニューヨークへのお礼の旅

6 3・11からの6年――改めて「なごみ」を通して考える

 コラム ❻ 方言と震災後の心のケア


おわりに――地震・豪雨災害の地のヒントに
米倉一磨(よねくら かずま)
1973年福島県南相馬市生まれ.茨城県結城看護専門学校卒業(看護師免許取得),福島県立医科大学大学院看護学研究科(精神看護学領域)修了.航空自衛隊・陸上自衛隊・金森和心会雲雀ヶ丘病院・相双保健福祉事務所健康福祉課勤務を経て,現在,「NPO法人相双に新しい精神科医療保健福祉システムをつくる会 相馬広域こころのケアセンターなごみ」センター長.精神科認定看護師.
共著書に『福島原発事故がもたらしたもの――被災地のメンタルヘルスに何が起きているのか』(前田正治編著,誠信書房)がある.

書評情報

日本農業新聞 2019年9月8日
心と社会 No.177(2019年)
日本社会精神医学会雑誌 第28巻3号(2019年8月)
日本農業新聞 2019年9月8日
岩手日報 2019年4月5日
福島民報 2019年4月1日
朝日新聞(朝刊) 2019年3月31日
ページトップへ戻る