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平成の終焉

退位と天皇・皇后

天皇明仁と皇后美智子が生み出した「平成流」は退位後も受け継がれるのか.「象徴」と国民との奇妙な政治的関係性を問う.

平成の終焉
著者 原 武史
通し番号 新赤版 1763
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 政治
刊行日 2019/03/20
ISBN 9784004317630
Cコード 0231
体裁 新書 ・ 並製 ・ カバー ・ 262頁
在庫 在庫あり
平成とは天皇制の新たなスタイルが確立された時代だった.日本中をくまなく訪ね歩き,自らの思いを国民に直接語りかけてきた天皇明仁と皇后美智子.二人が生み出した「平成流」は退位後も受け継がれていくのか.皇太子(妃)時代からの足跡を丹念にたどり,「象徴」と国民との奇妙な政治的関係性を問い直す.
序 論 天皇明仁の退位

第1章 「おことば」を読み解く――現在編
 1 「おことば」の背景
 2 「おことば」の分析
 3 「おことば」の問題点

第2章 「平成」の胚胎――過去編1
 1 行啓の概要
 2 人々から遠ざかる――行幸啓との共通点
 3 人々に近づく――行幸啓との相違点
 4 戦争に向き合う――広島・長崎・沖縄

第3章 「平成」の完成――過去編2
 1 昭和からの継続
 2 右派からの反撃
 3 行幸啓の実態
 4 退位表明と東日本大震災
 5 行幸啓の政治的意味

第4章 ポスト平成の行方――未来編

あとがき

 巻末表1 皇太子夫妻の主な国内行啓一覧
 巻末表2 皇太子夫妻の昭和期の行啓
 巻末表3 お立ち台一覧(一九六一 ― 七七年)
 巻末表4 主な懇談会一覧(一九六二 ― 七七年)
 巻末表5 天皇・皇后の平成期の行幸啓
 巻末地図 昭和期の行啓と平成期の行幸啓
原 武史(はら たけし)
1962年,東京に生まれる.早稲田大学政治経済学部卒業後,日本経済新聞社に入社.東京社会部記者として昭和天皇の最晩年を取材.東京大学大学院博士課程中退.東京大学社会科学研究所助手,山梨学院大学助教授,明治学院大学教授を経て,現在,放送大学教授.専攻は日本政治思想史.著書に『昭和天皇』(岩波新書,司馬遼太郎賞受賞),『「昭和天皇実録」を読む』(岩波新書),『大正天皇』(朝日文庫),『皇后考』(講談社学術文庫)など多数.

書評情報

朝日新聞(朝刊) 2019年11月9日(評者:吉田 裕さん)
静岡新聞 2019年6月23日(評者:入江曜子さん)
河北新報 2019年5月19日(評者:入江曜子さん)
毎日新聞(朝刊) 2019年6月12日
沖縄タイムス 2019年6月12日
朝日新聞(朝刊) 2019年6月9日(評者:門井慶喜さん)
西日本新聞 2019年6月8日(評者:竹内正浩さん)
北海道新聞(朝刊) 2019年5月26日(評者:竹内正浩さん)
図書新聞 2019年6月1日
信濃毎日新聞 2019年5月19日
読売新聞(朝刊) 2019年5月5日
朝日新聞(朝刊) 2019年4月27日
日本経済新聞(朝刊) 2019年4月27日

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