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マキァヴェッリ

『君主論』をよむ

いまも愛読される古典『君主論』で,マキァヴェッリが本当に伝えたかったこととは何だったのか.

マキァヴェッリ
著者 鹿子生 浩輝
通し番号 新赤版 1779
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 哲学・思想
刊行日 2019/05/21
ISBN 9784004317791
Cコード 0210
体裁 新書 ・ 270頁
在庫 在庫あり
権謀術数を是とする政治家,人心掌握に長けた戦略家……政治学の古典として,あるいは帝王学のバイブルとして愛され続けるマキァヴェッリ.しかし,その彼が本当に伝えたかったこととは何だったのか.
はじめに

第一章 書記官マキァヴェッリ
 一 フィレンツェの政治的伝統
 二 書記官の仕事とチェーザレ・ボルジア
 三 市民軍の創設と大国の動向
 四 メディチ家の復帰とマキァヴェッリの失職

第二章 新君主の助言者
 一 助言の内容
 二 『君主論』の主題――「新君主国」という例外状況
 三 君主の類型化
 四 メディチ家の政治的課題

第三章 善と悪の勧め
 一 新君主の政治的資質
 二 伝統の継承者マキァヴェッリ
 三 良き統治という目標

第四章 フィレンツェの「君主」
 一 極悪非道な君主
 二 市民的君主
 三 フィレンツェの統治

第五章 フィレンツェの自由
 一 共和主義者マキァヴェッリ
 二 フィレンツェへの適用(一)――外交
 三 フィレンツェへの適用(二)――内政
 四 市民軍と国家宗教

第六章 イタリアの自由
 一 教会国家と新君主
 二 イタリア解放の勧め
 三 イタリア解放の戦略

おわりに――ルネサンスの思想家マキァヴェッリ

あとがき

マキァヴェッリ略年譜
鹿子生浩輝(かこお ひろき)
1971年生まれ.東北大学大学院法学研究科教授.九州大学大学院法学研究科博士課程修了.博士(法学).九州大学法学研究院助手などを経て,2017年より現職.専攻は西洋政治思想史.著書に『征服と自由――マキァヴェッリの政治思想とルネサンス・フィレンツェ』(風行社,2013年).

書評情報

しんぶん赤旗 2019年10月6日
朝日新聞(朝刊) 2019年7月20日
週刊文春 2019年7月18日号(評者:石井千湖さん)
日本経済新聞(朝刊) 2019年7月13日
読売新聞(朝刊) 2019年6月16日(評者:苅部 直さん)

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