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世界遺産

理想と現実のはざまで

観光資源として注目される一方,課題や矛盾も表面化し始めている世界遺産.豊富な現場取材をもとに考える.

世界遺産
著者 中村 俊介
通し番号 新赤版 1791
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 2019/08/22
ISBN 9784004317913
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 254頁
在庫 在庫あり
「国際社会で人類の至宝を守り,後世に手渡す」の理想を掲げ,観光資源としても注目される世界遺産.だが,登録物件が増え続けるなか,いくつもの遺産が危機に瀕し,また各国の政治的介入が常態化するなど課題や矛盾が噴出し始めている.数々の世界遺産の現場を訪ね歩いたジャーナリストがその「光と影」に目を向けながら,文化遺産保護の未来について考える.
はじめに

第一章 世界遺産の光と影
 1 失われた巨像の未来
 2 条約のシステムと成り立ち
 3 日本を取り巻く現状

第二章 世界遺産は生き残れるか
 1 多様化する遺産――「宗像・沖ノ島」が残したもの
 2 噴き出す矛盾と課題
 3 翻弄される世界遺産

第三章 越境する世界遺産
 1 ユネスコ条約と流出文化財
 2 接近する無形遺産と有形遺産
 3 悩める「世界の記憶」
 4 水中文化遺産と保護条約
 5 国内制度と世界遺産条約

おわりに
中村俊介(なかむら しゅんすけ)
1965年熊本市生まれ.早稲田大学教育学部地理歴史専修(東洋史)卒業,朝日新聞社入社.新潟支局,西部本社学芸部,東京本社文化部,西部本社編集委員をへて現在,大阪本社編集委員.考古学・歴史,文化財,世界遺産,伝統工芸などを担当.
著書―『古代学最前線』(海鳥社),『文化財報道と新聞記者』(吉川弘文館),『世界遺産が消えてゆく』(千倉書房),『遺跡でたどる邪馬台国論争』(同成社)

書評情報

東京新聞(朝刊) 2019年10月27日
図書新聞 2019年10月5日号

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