岩波講座 東アジア近現代通史 第9巻
経済発展と民主革命 1975-1990年
平和と和解のための共通史を目指し,歴史認識問題に取り組む際の学術的視座を提示する,日本発の通史.
アジアはいま,物質的豊かさを見通す時代になったいっぽうで,冷戦構造が残り,脱植民地化の課題を抱え,ナショナリズムが国民感情を刺激し,歴史認識が対立の火種となっている.これまでの抵抗と抗争のための自国史の枠組みを克服し,平和と和解のための共通史を目指し,歴史認識問題に取り組む際の学術的視座を提示する.