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岩波新書〈シリーズ 中国の歴史〉 2

江南の発展

南宋まで

先秦から南宋まで、社会の重層性にも着目しつつ、栄えゆく「海の中国」をダイナミックに描く。

江南の発展
著者 丸橋 充拓
通し番号 新赤版 1805
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 世界史
シリーズ 岩波新書〈シリーズ 中国の歴史〉
刊行日 2020/01/21
ISBN 9784004318057
Cコード 0222
体裁 新書 ・ 234頁
在庫 在庫あり
ユーラシアを見わたせば、中国は、北は遊牧世界、南は海域世界へと開かれている。第二巻は、長江流域に諸文化が展開する先秦から、モンゴルによる大統一を迎える南宋末までの長いスパンで「海の中国」を通観。中原と対峙・統合を重ねながら、この地域が経済・文化の中心として栄えゆく姿を、社会の重層性にも着目しつつダイナミックに描く。
いま 、中国史をみつめなおすために――シリーズ 中国の歴史のねらい(執筆者一同)

はじめに


第一章 「古典国制」の外縁――漢以前
 一 長江流域の諸文化
 二 「楚」の血脈
 三 「古典国制」と対峙する人びと

第二章 「古典国制」の継承――六朝から隋唐へ
 一 南からみる『三国志』
 二 江南の「中華王朝」
 三 六朝の貴族たち
 四 隋唐帝国と江南

第三章 江南経済の起動――唐から宋へ
 一 運河と海
 二 文臣官僚の時代
 三 花石綱

第四章 海上帝国への道――南宋
 一 金・モンゴルとの対峙
 二 江南の繁栄
 三 海上帝国の形成

第五章 「雅」と「俗」のあいだ
 一 俗――地域社会の姿
 二 雅――士大夫のネットワーク


おわりに――ふたたび、若者の学びのために

あとがき

 図表出典一覧
 主要参考文献
 略年表
 索 引
丸橋充拓(まるはし みつひろ)
1969年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。専門は中国隋唐史。
現在―島根大学学術研究院人文社会科学系教授
著書―『唐代北辺財政の研究』(岩波書店)、『唐代軍事財政与礼制』(張樺訳、西北大学出版社)、『中国の歴史上(古代―中世)』(共著、昭和堂)、『中国経済史』(共著、名古屋大学出版会)、『多民族社会の軍事統治―出土史料が語る中国古代』(共著、京都大学学術出版会)など

書評情報

しんぶん赤旗 2020年6月7日
朝日新聞(朝刊) 2020年3月14日(評者:出口治明さん)
毎日新聞(朝刊) 2020年2月23日(評者:三浦雅士さん)

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