新編 つぶやきの政治思想

秘められた悲しみにまなざしを向け、声にならないつぶやきに耳を澄ます。記憶と忘却、証言と沈黙をめぐるエッセイ。

新編 つぶやきの政治思想
著者 李 静和
通し番号 学術419
ジャンル 書籍 > 岩波現代文庫 > 学術
刊行日 2020/04/16
ISBN 9784006004194
Cコード 0110
体裁 A6 ・ 並製 ・ 190頁
定価 1,056円
在庫 在庫あり
秘められた悲しみにまなざしを向け、声にならないつぶやきに耳を澄ます。記憶と忘却、証言と沈黙、加害と被害、からだと言葉、そして、ともに生きていくことをめぐって、強くしなやかに織りなされたエッセイ。鵜飼哲・金石範・崎山多美の三氏による応答の文章に加え、待望の書下ろし「徘徊の棲家・ハニビルレ」等を収録。
(ひとつ)
つぶやきの政治思想
 求められるまなざし・かなしみへの、そして秘められたものへの

(ふたつ)
遠い島の友へ…… 尹東柱「たやすく書かれた詩」
友人はみな“軍人”だった
それはフケのせいなのよ
影の言葉を求めて…… いまだ幽冥の場所から
あなたへ 島

(ひとつ)
ある「まなざし」の経験 鵜飼哲による応答
忘却は蘇えるか 金石範による応答
〈べー〉を反芻する 崎山多美による応答

(ふたつ)
徘徊の棲家・ハニビㇽレ 応答にかえて

初出一覧
李 静和(Lee Chong-Hwa)
韓国済州島生まれ。1988年来日。成蹊大学法学部教授。著書に『求めの政治学――言葉・這い舞う島』(岩波書店)、『残傷の音――「アジア・政治・アート」の未来へ』(編者、岩波書店)他。
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