永遠の化学物質 水のPFAS汚染

こげつかないフライパンなどの便利な生活用品にひそむ健康被害の罠。日本の水の安全性を追う。

永遠の化学物質 水のPFAS汚染
著者 ジョン・ミッチェル , 小泉 昭夫 , 島袋 夏子 , 阿部 小涼
通し番号 1030
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット > 社会
刊行日 2020/08/04
ISBN 9784002710303
Cコード 0336
体裁 A5 ・ 並製 ・ 88頁
定価 748円
在庫 在庫あり
こげつかないフライパンや撥水スプレーなど、生活の身近で便利に使われてきた有機フッ素化合物(PFAS)。何千年も分解されず発がん性が疑われ「永遠の化学物質」と呼ばれている。米軍基地や工場から流出し、沖縄、東京、大阪など全国の水が汚染している。
はじめに……ジョン・ミッチェル

第1章 PFAS、その起源と用途……ジョン・ミッチェル
第2章 暴かれた秘密、そして廃絶へ……ジョン・ミッチェル
第3章 PFASは地球を汚す……ジョン・ミッチェル
第4章 日本におけるPFOA/PFOSの汚染……小泉昭夫
第5章 沖縄におけるPFAS汚染……島袋夏子
第6章 PFASがむしばむ健康――安全な水は得られるか……ジョン・ミッチェル
第7章 日本は何を、どうなすべきか――PFASから身を守るために……ジョン・ミッチェル、小泉昭夫、島袋夏子

PFAS問題を深掘りするための参考資料
ジョン・ミッチェル(Jon Mitchell)
1974年生。調査報道ジャーナリスト、沖縄タイムス特約通信員。明治学院大学国際平和研究所研究員、東京工業大学非常勤講師。2015年日本外国特派員協会「報道の自由・報道功労賞」Freedomof Press Lifetime Achievement Award受賞。沖縄タイムス、琉球新報、The Japan Times、毎日新聞、朝日新聞、東京新聞、テレビ朝日、日本テレビ、TBS などに寄稿、出演。著書に『追跡・沖縄の枯れ葉剤埋もれた戦争犯罪を掘り起こす』(高文研)、『追跡日米地位協定と基地公害と呼ばれて』(岩波書店)。

小泉昭夫(こいずみ あきお)
1952年生。京都大学医学研究科名誉教授。京都保健会の社会健康医学福祉研究所長。専門は環境と疾病。78年東北大学医学部卒業。Dow Chemical、カリフォルニア大学、秋田大学医学部教授をへて2000年京都大学医学研究科教授、18 年退職し現職。生体試料バンクの設立で06年度環境賞優秀賞、08年度日本衛生学会賞、糖尿病及びモヤモヤ病の遺伝子発見で17年度日本医師会医学賞。難病支援で自身らが見出した疾患「小児四肢疼痛発作症」の創薬ベンチャーの科学技術顧問も務める。

島袋夏子(しまぶくろ なつこ)
1974年生。琉球朝日放送記者、早稲田大学総合研究機構次世代ジャーナリズム・メディア研究所招聘研究員。2014年度『裂かれる海~辺野古動き出した基地建設~』で第52回ギャラクシー賞テレビ部門大賞、16年『枯れ葉剤を浴びた島2~ドラム缶が語る終わらない戦争~』で日本民間放送連盟賞テレビ報道番組部門最優秀賞、17年度石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞公共奉仕部門奨励賞など。

阿部小涼(あべ こすず)
琉球大学人文社会学部国際法政学科教授。国際社会学。
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