哲学のナショナリズム

性、人種、ヒューマニティ

哲学はナショナリズムを支えてしまう傾向があるのか――デリダの幻の84年講義「ゲシュレヒト」ついに書籍化

哲学のナショナリズム
著者 ジャック・デリダ , 藤本 一勇
ジャンル 書籍 > 単行本 > 哲学
刊行日 2021/04/28
ISBN 9784000240628
Cコード 0010
体裁 四六 ・ 上製 ・ カバー ・ 314頁
定価 3,740円
在庫 在庫あり
デリダは告発する――。ハイデガーの思考が、自分をそこから引き剥がそうとしていた、ナチズムとヒューマニズムに対して曖昧なままであることを。「人類」「国民」「家族」、さらには「性」とも訳せる複雑な「ゲシュレヒト」概念を手がかりに、ハイデガーと、そして哲学のナショナリズムと対決する思考の軌跡。
訳者による、はじめに

凡 例

序 文
編者による註記

ロヨラ原稿(第七講の終わり、第八講)、および第九講-第十三講
第七講の終わり、第八講
第九講
第十講
第十一講
第十二講
第十三講


解 題
ジャック・デリダ(Jacques Derrida)
1930-2004。アルジェリア生まれ。フランスの哲学者、思想家。主な著書に、『グラマトロジーについて』(De la grammatologie,Minuit, 1967)、『エクリチュールと差異』(L’écritureet la différence, Seuil, 1967)、『声と現象』(La voix et lephénomène, PUF, 1967)、『弔鐘』(Glas, Galilée, 1974)、『友愛のポリティックス』(Politiques de l’amitié, Galilée, 1994)などがある。

藤本一勇(ふじもと かずいさ)
1966年生まれ。早稲田大学文学学術院文化構想学部教授。
著書に、『情報のマテリアリズム』(NTT出版,2013年)、『ヒューマニティーズ外国語学』(岩波書店,2009年)など。翻訳書に、ジャック・デリダ『アデュー――エマニュエル・レヴィナスへ』(岩波書店,2004年)、同『哲学の余白』(全2巻、共訳、法政大学出版局、2007年、2008年)、同『散種』(共訳、法政大学出版局,2013年)、同『プシュケー――他なるものの発明』(全2巻、岩波書店、2014年、2019年)、アラン・バディウ『存在と出来事』(藤原書店、2019 年)など。
ページトップへ戻る