葉山嘉樹短篇集

庶民、労働者を通して、人間の実存、破滅への衝動、思索的な内面性を描いた作家の短篇小説を精選。

葉山嘉樹短篇集
著者 葉山 嘉樹 , 道籏 泰三
通し番号 緑72-3
ジャンル 書籍 > 岩波文庫 > 緑(現代日本文学)
刊行日 2021/05/14
ISBN 9784003107232
Cコード 0193
体裁 文庫 ・ 360頁
定価 891円
在庫 在庫あり
葉山嘉樹(1894―1945)は、長篇『海に生くる人々』で知られているが、短篇小説でその本領を発揮した。葉山は虐げられた弱者、庶民、労働者を丹念に描き続けた。そこには、当時の日本文学が掬い切れなかった人間の破滅への衝動、思索的な内面性、文体・表現の斬新さ…、まったく独自の世界がある。 全短篇から、新編集により精選。葉山文学の真面目が初めて立ち上がる。
セメント樽の中の手紙
淫売婦
労働者の居ない船
天の怒声
電燈の油
人間肥料
暗い出生
猫の踊り
人間の値段
窮 鼠
裸の命
安ホテルの一日

注 解
解 説……………道籏泰三
略年譜
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