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百合子とたか子 女性政治リーダーの運命

「最も首相に近かった二人」の対照的な軌跡。いまだ女性議員一割未満の日本政治の弱点に切り込む。

百合子とたか子 女性政治リーダーの運命
著者 岩本 美砂子
ジャンル 書籍 > 単行本 > 政治・国防軍事
刊行日 2021/08/27
ISBN 9784000254328
Cコード 0031
体裁 四六 ・ 並製 ・ カバー ・ 318頁
在庫 在庫あり
憲政史上初の女性党首・首班指名を受けた土井たか子、史上唯一の自民党総裁候補小池百合子。しかしいまだ首相はおろか女性衆議院議員は一割未満だ。男性中心の政治を変えようとしたマドンナ旋風そして「政界女風見鶏」、最も首相に近かった二人の対照的な軌跡から、コロナが炙り出した日本政治の弱点に切り込む。
序 章 「惜しい」二人──対照的な軌跡を追う
第1章 神戸大空襲を生き延びて──戦後憲法を生きる少女
第2章 法学者から衆議院議員へ──公害と安保と国籍法
第3章 政治好きの「父の娘」──エジプト帰りのキャスターから政界へ
第4章 「やるっきゃない」憲政史上初の女性党首──「女の時代」の「おたかさん」
第5章 「山が動いた」マドンナ旋風と女性初の首班指名──燃え上がる戦後世代女性の情念
第6章 社会党躍進の陰で忍び寄る困難──冷戦終結の激動の中で
第7章 連立与党の衆議院議長として──三権の長に就いた初の女性
第8章 社民党党首、そして落選──逆風と果たせなかった党内改革
第9章 権力に寄り添う「政界女風見鶏」──日本新党から新進党、そして自民党へ
第10章 防衛大臣をへて自民党総裁選出馬──ついに権力を争う主体へ
第11章 小池都知事誕生──不遇の国政を捨てた勝負師の勘
第12章 運命の「排除」発言、そして炎上する疑惑──期待を踏みにじった「緑のたぬき」
第13章 コロナ禍と五輪──誰が人々の不安をすくい上げるのか
終 章 私たちは女性リーダーを育てることができるか──弱者の声を政治の声とするために

謝 辞
参考文献
岩本美砂子(いわもと みさこ)
1957年生まれ。女性学、政治学。三重大学人文学部法律経済学科教授。京都大学法学部卒業、名古屋大学法学研究科博士課程中退。名古屋大学法学部助手、三重大学助教授をへて1996年より現職。
主要著作(全て共著)―『ジェンダー社会科学の可能性 第1巻 かけがえのない個から』(岩波書店、2011)、『21世紀への挑戦7 民主主義・平和・地球政治』(日本経済評論社、2010)、『ニュー・ポリティクスの政治学』(ミネルヴァ書房、2000)他。
主要論文に「女のいない政治過程」(『女性学』Vol.5,1997)がある。

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