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私の日本語雑記

精神科医、エッセイスト、翻訳家でもある著者の、多彩な言語経験にもとづく知見を綴ったエッセイ集。

私の日本語雑記
著者 中井 久夫 , 小池 昌代 解説
通し番号 文芸342
ジャンル 書籍 > 岩波現代文庫 > 文芸
刊行日 2022/01/14
ISBN 9784006023423
Cコード 0195
体裁 A6 ・ 並製 ・ カバー ・ 326頁
在庫 在庫あり
精神科医、またエッセイスト、翻訳家としても知られる著者の、多彩な言語経験を綴ったエッセイ集。自らの文筆活動に裏づけられた文章表現の極意や、外国詩の翻訳体験にもとづく文章論的発見、様々な言語と比較した際の日本語の特徴、言語の起源についての人類史的洞察など、言葉にまつわる知的刺激に満ちたエッセイを満載。(解説=小池昌代)
1 間投詞から始める
2 センテンスを終える難しさ
3 日本語文を組み立てる
4 動詞の活用形を考えてみる
5 言語は風雪に耐えなければならない
6 生き残る言語――日本語のしたたかさとアキレス腱
7 では古典語はどうなんだろうか
8 最初の精神医学書翻訳
9 私の人格形成期の言語体験
10 訳詩体験から詩をかいまみる
11 文化移転としての詩の翻訳について
12 訳詩という過程
13 翻訳における緊張と惑い
14 われわれはどうして小説を読めるのか
15 日本語長詩の現実性
16 言語と文字の起源について
17 絵画と比べての言語の特性について
18 日本語文を書くための古いノートから

あとがき

解説 翻訳という生きる型……………小池昌代
中井久夫(Hisao Nakai)
1934年生まれ。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。精神医学者(精神病理学)。著書に、『分裂病と人類』、『治療文化論』、『中井久夫集』(全11巻)など。訳書に『現代ギリシャ詩選』、『カヴァフィス全詩集』、ヴァレリー『若きパルク/魅惑』、サリヴァン『現代精神医学の概念』(共訳)など。
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