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フォト・ルポルタージュ 福島 人なき「復興」の10年

故郷を奪われた地元住民らを置き去りにしたまま強行される「復興」は誰のためのものなのか。住民らの苦悩と抵抗を描き出す。

フォト・ルポルタージュ 福島 人なき「復興」の10年
著者 豊田 直巳
通し番号 1060
ジャンル 書籍 > 岩波ブックレット > 社会
刊行日 2022/03/04
ISBN 9784002710600
Cコード 0336
体裁 A5 ・ 並製 ・ 112頁
在庫 在庫あり
福島第一原発事故から一〇年が過ぎた。多額の復興予算は、当事者不在の公共事業や検証なく繰り返される除染などに費やされ、さらに原発事故の傷跡を覆い隠す「復興五輪」が強行された。地元住民を置き去りにする偽りの「復興」は福島に何をもたらしているのか。住民らの苦悩と闘いをカラー写真とルポで描く好評シリーズ第4弾。
はじめに

第1章 「復興」のための「復興」
1 人のいない「復興」の景色/2 「なかったこと」にさせられる──消される人の生活/3 「復興」が隠す放射能汚染の実態

第2章 「復興五輪」狂騒曲
1 オリンピック・パラリンピック推進の裏で/2 偽りの「光」で消される大切な記憶/3 地元を置き去りにする「復興五輪」

第3章 人間としての「生」を取り戻すために──一棚年前の約束
1 取り残されるお年寄りの挑戦/2 自分らしく生き抜いた酪農家の死

第4章 終わらない「原発安全神話」との闘い
1 新たな放射能汚染──一〇年後の現実/2 「安全」キャンペーンによる被曝──一〇年目に立ち上げた訴訟/3 国策による「棄民」──繰り返される歴史/4 奪われた時間──「復興」が捨てるもの/5 「自分」さえも消されていく
豊田直巳(とよだ なおみ)
フォトジャーナリスト.日本ビジュアル・ジャーナリスト協会会員.1956年静岡県生まれ.東日本大震災・原発事故の翌日から福島の現地に入り,取材を開始した.平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞.第66 回産経児童出版文化賞大賞(『それでも「ふるさと」』全3巻).
著書に『フォト・ルポルタージュ 福島 原発震災のまち』『フォト・ルポルタージュ 福島を生きる人びと』『フォト・ルポルタージュ 福島 「復興」に奪われる村』(以上,岩波ブックレット),『戦争を止めたいИЙフォトジャーナリストの見る世界』(岩波ジュニア新書),『イラク 爆撃と占領の日々』(岩波書店),『それでも「ふるさと」』『それでも「ふるさと」 あの日から10 年』(共に写真絵本シリーズ全3 巻,農山漁村文化協会)など.
ドキュメンタリー映画に『遺言 原発さえなければ』『奪われた村避難5年目の飯舘村民』『サマショール 遺言 第6章』.写真展『フクシマの10年間・尊厳の記録と記憶』全国巡回プロジェクトを実施中.

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