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アフター・アベノミクス

異形の経済政策はいかに変質したのか

金融政策から財政政策へのシフトはどのように起きたのか。第一人者が徹底取材、毀誉褒貶激しい政策を総括する。

アフター・アベノミクス
著者 軽部 謙介
通し番号 新赤版 1951
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 経済
刊行日 2022/12/20
ISBN 9784004319511
Cコード 0233
体裁 新書 ・ 244頁
在庫 在庫あり
水面下で大きく構造転換していたアベノミクス。金融政策から財政政策へのシフトは、いつ、どのように起きたのか。日銀は何を考えていたのか。財政当局はどう動いたのか。財政再建特命委員会や財政政策検討本部の全議事録を独自に入手、さらに内部資料、各種証言などを材料に立案過程を詳らかにし、毀誉褒貶激しい政策を徹底検証する。
 はじめに

プロローグ
 衝撃の一報
 それぞれのアベノミクス

第1章 特命委員会
 異論ある人々
 日銀の示唆
 「京都学派」
 稲田とジャンヌ・ダルク
 解散決断
 リフレ派の反省
 統一戦線

第2章 遠い目標
 日銀人事の迷走
 「物価はもういい」
 セレモニーと共同声明
 首相の不満
 消えた達成年次
 「クーデター」未遂
 仰ぎ見る「北極星」

第3章 財務省の混乱、問われる日銀
 スキャンダル
 財政制度改正案
 根強い反対
 ステルス利上げ
 長期戦を覚悟して
 変動幅の拡大

第4章 コロナ禍の菅政権とアベノミクス
 「ミクロの人」
 アウトサイダーの登用
 多数派工作開始
 「子会社の人事?」

第5章論文次官vs元首相
 「肩に力」の新局長
 「やむにやまれぬ大和魂」
 ケーキはこなかった
 御前試合
 封印されたコロナ特別会計

第6章 積極財政派は何を主張したのか
 党則七九条
 MMTとNMT
 統合政府論の限界
 「カレンダーベース」
 資金運用部ショック
 若手議連の発足
 発言する元首相
 厳しい文章修正
 骨太2022

エピローグ
 離反か、ミスか
 悲報と財政
 日銀の変貌
 毀誉褒貶
 検証の必要性

 あとがき
軽部謙介(カルベ ケンスケ)
ジャーナリスト,帝京大学経済学部教授.
1955年東京都生まれ.
1979年早稲田大学卒業後,時事通信社入社.社会部,経済部,ワシントン特派員,経済部次長,ワシントン支局長,ニューヨーク総局長,編集局次長,解説委員長等を経て,2020年4月より現職.
著書―『クリントン流対日戦略の黒衣たち』(フリープレス)『日米コメ交渉』(中公新書,農業ジャーナリスト賞受賞)『検証経済失政』(共著,2018年:簡体字中国語版)『ドキュメント機密公電』『ドキュメントゼロ金利』『ドキュメント沖縄経済処分』『検証バブル失政』(以上,岩波書店),『ドキュメントアメリカの金権政治』『官僚たちのアベノミクス』『ドキュメント強権の経済政策』(以上,岩波新書)

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