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超デジタル世界

DX、メタバースのゆくえ

日本はなぜデジタル後進国となったのか? デジタル化に向けて一直線に進むのは正しい選択なのか。本質を問う。

超デジタル世界
著者 西垣 通
通し番号 新赤版 1956
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 社会
刊行日 2023/01/20
ISBN 9784004319566
Cコード 0236
体裁 新書 ・ 204頁
在庫 在庫あり
誹謗中傷やフェイクニュースがあふれ、詐欺やサイバー犯罪で脅かされる場となりつつあるインターネット。DXやメタバースがこの傾向を助長することはないのか。AIは解決の切り札になるのか。日本がデジタル後進国となってしまった原因は? インターネットを健全な集合知のうまれる場とする道筋を考え、日本のとるべき道を探る。
 はじめに

第一章 DXとはオープンネット化
 デジタル敗戦
 行政デジタル化の挫折
 DXの本質
 オープンネットの弱点
 デジタル庁の役割

第二章 メタバースの核心
 超世界のなかのAI
 AIユートピア
 シンギュラリティと超人間主義
 AIディストピア
 メタバースと意味の不在
 ソサエティ5・0

第三章 ネット集合知をうむオートポイエーシス
 インターネットの分権思想
 集合知を問い直す
 ポストモダニズムとデータ科学の矛盾
 新実在論の限界線
 主観が客観をつくる
 ネオ・サイバネティクスと閉鎖性
 オートポイエーシスから基礎情報学へ

第四章 分断深めるデジタル大国アメリカ
 トランプ現象とQアノン
 集合知シミュレーションの教訓
 デジタルな魔術的支配
 多文化主義の陥穽
 没落する中間層
 ポスト・アメリカニズムへの渇望

第五章 日本はデジタル化できるのか
 輸入される知
 トップダウンDXの危うさ
 オモテナシの裏側
 内むきの完璧主義
 日本人とロボット
 安心サブネットと情報教育深化

 主要引用参照文献
 図表出典一覧
西垣 通(ニシガキ トオル)
1948年 東京生まれ.東京大学工学部計数工学科卒,工学博士.東京大学名誉教授.日立製作所主任研究員,明治大学教授,東京大学大学院情報学環教授,東京経済大学コミュニケーション学部教授を歴任.専攻は情報学,メディア論.
著書に『ウェブ社会をどう生きるか』『IT革命』『マルチメディア』(いずれも岩波新書),『デジタル・ナルシス』(岩波書店),『基礎情報学 正・続・新』(NTT出版),『AI原論』(講談社選書メチエ),『ビッグデータと人工知能』『集合知とは何か』(いずれも中公新書)ほか多数.

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