電子書籍対応

いちにち、古典 〈とき〉をめぐる日本文学誌

誰にも等しく訪れる一日という時間を、見ぬ世の人々はいかに過ごしていたのだろう。時を駆ける古典入門!

いちにち、古典 〈とき〉をめぐる日本文学誌
著者 田中 貴子
通し番号 新赤版 1958
ジャンル 書籍 > 岩波新書 > 文学
刊行日 2023/01/20
ISBN 9784004319580
Cコード 0291
体裁 新書 ・ 266頁
在庫 在庫あり
誰にも等しく訪れる一日という時間を、見ぬ世の人々はいかに過ごしていたのだろう。暁の別れを描いた『源氏物語』。白昼堂々と跋扈する不気味な強盗。夕暮れに感じる人の命のはかなさ。月や夜景を愛でるこころ。──古典文学のなかの「とき」に眼を凝らし、そこに息づく人々の生きざまや感性を活写する。時を駆ける古典入門!
 まえがき

Ⅰ─あさ
 鶏が鳴く
 暁の別れ
 暁は救済のとき
 あのひとの・あさ─藤原師輔、出勤す

Ⅱ─ひる
 昼食の風景
 昼寝の姫君
 白昼堂々
 あのひとの・ひる─通り過ぎるする男

Ⅲ─ゆう
 夕日を観る
 彼は誰そ時
 夕べは白骨となる
 あのひとの・ゆう─高倉院の憂鬱

Ⅳ─よる
 葬送の夜
 月の顔を見るなかれ
 雪と夜景の発見
 あのひとの・よる─ある夜の事件

Ⅴ─まよなか
 火影が映し出すもの
 離魂病と飛ぶもの
 こわい嫁入り
 あのひとの・まよなか─「鬼」のいる時間

 読書案内
 図版出典一覧

 あとがき
田中貴子(タナカ タカコ)
1960年,京都府生まれ.1988年,広島大学大学院文学研究科修了.博士(日本文学).京都精華大学助教授などを経て,
現在―甲南大学文学部教授
専攻―日本中世文学
著書―『渓嵐拾葉集の世界』(名古屋大学出版会)『外法と愛法の中世』(平凡社ライブラリー)『日本〈聖女〉論序説』(講談社学術文庫)『鏡花と怪異』(平凡社)『中世幻妖』(幻戯書房) ほか

電子書籍

価格は各電子書籍書店にてご確認ください

ページトップへ戻る